国会議長アルンチ、スカーフ問題で発言「国民の幸福が優先」(Milliyet 紙)
2005年06月16日付 Milliyet 紙

エルズルムのアタテュルク大学へ、スカーフを巻いた保護者が入れなかったことに、反感を示したトルコ大国民議会議長のアルンチは、「人々を不幸にしておきながら、政府が笑っているわけにはいかない。」とコメントした。

トルコ大国民議会議長、ビュレント・アルンチはエルズルムのアタテュルク大学での卒業式に、スカーフを巻いた保護者が出られなかったことを、「実に野蛮で、ファシスト的思考」であると述べた。スカーフ問題が国民投票に持ち込まれることは、正しいことではないと述べたアルンチは、問題の解決は、大国民議会の務めであると話した。
トルコ大国民議会主権公園にあるモニュメントの公開後質問に答えたアルンチは、エルズルムで起こった出来事は、全く胸の痛むことであると延べ、さらに、「これは、政治思想による悲しみではない。一人間として悲しいできごとなのだ。一人の敬虔な信者である母親が、息子の卒業式を見に行きたいと願った。それなのに会場から締め出されたのだ。いかなる法も、いかなる人権も、いかなる公正な判断も、こういったことを受け入れることはできない。」と述べた。

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( 翻訳者:田林れい )
( 記事ID:242 )