アルメニア人虐殺に関するエルドアンの見解(Milliyet紙)
2005年05月18日付 Milliyet 紙

エルドアン首相は、今日までにアルメニア人「虐殺」の存在を議会が認めた国が15カ国になったこと、またこれらの国々の中には、(自分たち自身も歴史のなかで)虐殺を行ったことあることが文書類によって確認がされているような国が入っている、と述べた。エルドアンはこれらの国が、虐殺を行ったことを文書類に依拠してトルコ大国民議会へ送り、類似した決定を下すつもりだと述べた。

そして、トルコ史上虐殺は行われていないということを確認し、オスマン帝国がアルメニア人系国民を移住させなければならない状況にあったことを説明した。

オスマン帝国は当時、3前線にわたる戦争を余儀なくされていたが、国内でアルメニア系国民が反乱を起こしたために移住という手段がとられたことを述べ、移住しアルメニア系国民にはその費用が渡されたことと、彼らの移動の安全を図るため回状が出されたことを強調した。

エルドアンは、トルコがアルメニア人虐殺に関する古文書を公開したことと、今日までに百万の文書の整理が行われたことを語り、アルメニアでも文書を公開するよう呼びかけた。

アルメニア大統領ロベルト・コチャリャン氏がこの呼びかけに対し、今日まで前向きな返答をしていないことに言及し、「もしアルメニアの文書があれば公開し、歴史家や有識者らにはこの議題について議論してほしい。彼らの結論が出たら私たちも政治的結論を出そう」と語った。

また、アルメニアとの関係ではトルコが歩を進めてきたことにも言及した。トルコがアルメニアを公式に認めたこと、そしてイスタンブル-エリバン間をつなぐ航空便が設置され、ヴァンとアクダマル間にあるアルメニア教会が文化観光省によって修復されたことを述べた。



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( 翻訳者:塚田真裕 )
( 記事ID:43 )