対独戦勝60周年(Milliyet紙)
2005年05月10日付 Milliyet 紙

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、2003年3月1日の米軍駐留否決以来冷え切っていたアメリカとの関係を修復するため、ジョージ・ブッシュアメリカ大統領とワシントンで会談を行いたい意向を示してきた。これに対しアメリカ側から出されていた青信号は昨日、モスクワでアメリカ大統領自らによりエルドアン首相に確認された。

ヨーロッパで第二次世界大戦を終結させることとなったソヴィエト連邦対独戦勝60周年を記念しモスクワで式典が開催され、式典には各国首脳が参加、ブッシュ大統領も参加した。ブッシュ大統領はクレムリンで行われたレセプションでエルドアン首相と言葉を交わした際、「あなたを待っている。」と話し、エルドアン首相も「近いうちにお伺いします。」と答えた。

エルドアン首相はトルコ帰国に際しエセンボア空港で会見を行い、アメリカ訪問は‘6月前半あたり’になるだろうと述べた。

エルドアン首相は、4時間に及ぶ式典の間に53カ国の首脳のうち20人の首脳と顔を合わせ、話したり、握手を交わしたりした。中でも注目されたのはアルメニア大統領ロベルト・コチャリャンとの対面で、この二人の首脳は先頃互いに書面でやりとりをしており、式典前にも赤の広場の席で顔を合わせていた。エルドアン首相は、彼と目を合わせようと必死のコチャリャン大統領の手を握ったが、互いに言葉は交わさなかった。


この式典中、エルドアン首相は最も包括的な話し合いの一つを開催国ロシアの大統領ウラジミール・プーチンと行った。二人の首脳はまずトルコロシア関係を取り上げ、続いてカラバー問題に触れながら、ミンスクの組織に関わる事態の進展について話し合った。さらにエルドアン首相はロシア議会によるアルメニア人虐殺承認に関する発表について言及し、これについて遺憾の意を表明、抗議した。プーチン大統領はエルドアン首相の言葉を受け止めるに留め、釈明はしなかった。エルドアン首相は、ポーランド大統領アレクサンダー・クファシニエフスキに対しても同様の抗議を行った。



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( 翻訳者:倉本さをり )
( 記事ID:68 )