来年度からアナトリアの高校や科学高校でも、予備学年制が廃止され4年制になる予定。初等教育や中等教育においてもカリキュラムが変更され、外国語の授業に重点が置かれる。初等教育4年生から始まる英語教育は8年生まで、コンピューターも用いた指導が行われる。生徒たちは、初等教育終了時にA-1,A-2といった形で自分の英語のレベルを知ることになる。EU加盟プロセスにおいて、すべての学生がある程度英語が分かるようになることが目標とされている。
教育省は、高校卒業テストの実施に向けても取り組んでいる。自分の専攻に精通するため、達成度テストを行い、その点数は大学入試の際に発表されるというものである。この計画は2005-2006年度から実現される予定。
ミッリイェト紙教育部門担当の記者アッバス・ギュチュルは、この政策に対して批判的である。彼はその理由として、しっかりした土台を築かずにこのような制度を実施すれば、EU加盟を目指すトルコは、今後10年20年の間に世界との間にひどい情報の断絶を経験すること、ここ10年間で実施された政策が成功した例がないことを挙げた。さらに学生選抜試験については、学生が過度のストレスを感じる恐れがあるという点から、合理的ではないだろうという意見を述べた。
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( 翻訳者:田辺 朋子 )
( 記事ID:69 )