エルドアン首相イスラエル訪問、シャロン首相と会見(Milliyet紙)
2005年05月02日付 Milliyet 紙
ハマスの政治的リーダー、シェイフ・ヤシンに対する暗殺未遂事件後“国家がテロを企てている”とイスラエルを非難したエルドアンは、1998年以来初めて、首脳レベルでのイスラエル訪問を実現した。エルドアンは、イスラエル首相シャロンや数名の彼の側近と会見を行った。
トルコ-イスラエル間に直接電話回線をつなごうというシャロンの提案に対しエルドアンは、仲介者なしで直接連絡を取ることは有効だ、と同意した。イスラエルと直接回線を繋ぐのは、アメリカ・イギリス・ロシア・EUに続いてトルコが5番目である。イスラエル側は、エルドアンのリーダーシップと経験を評価し、2国間の関係を基に中東和平プロセスが順調に進むであろうと述べた。和平プロセスにおいて期待されるトルコの具体的な貢献としてシャロンは以下の2点を挙げた。1.イスラエル、パレスチナ、トルコ3国の実業家たちが先週アンカラで行ったような会合を継続的に行う 2.ガザ地区の、社会的経済的強化に関し、エルドアンのリーダーシップの下にあるトルコは多くの貢献ができる
エルドアンは、シリア-イスラエル問題解決の第一歩としてトルコを仲介役に使うことを提案した。さらに、トルコ国内で高まっている民族主義や反ユダヤ主義にも言及し、トルコ在住のユダヤ教徒とイスラエル在住のトルコ系ユダヤ人が2国間の橋渡し役になることにも注目した。イランの核問題については、人々の生活を脅かすどんな武器にもトルコは反対だという姿勢を示した。
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( 翻訳者:田辺 朋子 )
( 記事ID:75 )