初等教育の新カリキュラムは不十分、と実験実施校の教員(Milliyet紙)
2005年06月17日付 Milliyet 紙

国民教育省が改定した、初等教育のトルコ語、算数、生活科、理科、技術科、社会科の授業を初めて導入した120の小学校教員は、新カリキュラムは不十分だとした。

■クラスの人数が多すぎる
全教員は、技術科のカリキュラムが不十分、また1クラスの人数が多すぎるという意見で一致した。国民教育省管轄の教育研究発展局により、アンカラ、ボル、ディヤルバクル、ハタイ、イスタンブル、イズミル、コジャエリ、サムスン、ヴァンの120校・1703人の教員に聞き取り調査が行われた。
新カリキュラムを試験的に適用し、改善点を確認する目的でヒュセイン・チェリキ国民教育相に提出された報告書では、教員達が不十分だと感じた箇所が次のようにまとめられた。
・1クラスの人数が多すぎる
・評価の方法や手段が不十分
・視覚的、技術的な伝達手段の不備
・カリキュラムについて保護者の理解が不十分

■「お手本が不十分」
・合同クラスが考慮されていない
・全日制教育になる
・教師がオン・ザ・ジョブトレーニングを必要とする点
・指導のお手本が不十分
報告書では、“合同クラス”には新カリキュラムを適用できないと記された。合同クラスとは後進地域や農村で実施されている、2つ以上のクラスを1人の教師で運営するシステムとして知られている。

■効果的な面もある
教員たちはカリキュラムの効果的な面も次のように指摘した。
・生徒にものの見方が身につく
・学習したことを日常生活と関連づけられる
・批判的、探求的な考え方が身につく
・生徒の情報収集能力を高める
・生徒が作業しながら、生活しながら学べる
・生徒が自信を持てるようになる

Tweet
シェア


現地の新聞はこちらから
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:永井ひとみ )
( 記事ID:241 )