MHP党首候補オングン、現党首バフチェリを痛烈批判(Milliyet紙)
2005年06月21日付 Milliyet 紙
MHP(民族主義者行動党)の党首候補として名前が挙がっているラミズ・オングンは、バフチェリの「我々は、民族主義を血統と家系に基づくものにはしない」との言葉を、「賞賛を得るためにスローガンを利用している」と痛烈に批判した。
MHP内の反対勢力を支持し、党首候補として名前が挙がっているラミズ・オングンは、同党党首デヴレト・バフチェリの唱える「新しい民族主義」を批判し、「バフチェリは、トゥルグト・オザル(元大統領)やDEHAP(民主人民党)が行った国民の定義を繰り返した」と述べた。
オングンは、バフチェリの「新しい民族主義」を、「これまでに、こうした定義に基づいて民族主義の活動を行ってきただろうか?」と批判した。
■「コンプレックスに苛まれた」
オングンは、「そもそも、南東部の国民を安心させるための説明ならば、亡き(MHP創始者)トゥルケシュがすでに行っている。これは、EUに向けて発信されたメッセージだ。どこからかの“賞賛”を得るために、スローガンを利用しているのだ」と話した。
このメッセージが「無知、無学により」発信された」と語るオングンは、次のように述べた。
「AKP(公正発展党)による、人種差別だという非難にコンプレックスを抱き、定義を修正する必要はなかった。理想主義者が(旧ユーゴの)ミロシェビッチらを模倣する必要など全くない。党首補佐官(ギュルジャン・ダーダシュ)が“バフチェリがいなければ理想主義者は衆目を集めていただろう”と言うが、理想主義者が一体どんな衆目を集めたというのか」。
オングンは、「バフチェリは“武器ではなくコンピューターを使え”と言うが、今日まで理想主義者の手には武器があったのか?」と話した。オングンは、「党首争いに加わるつもりか?」との質問に、「熟慮する」と返答した。
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( 翻訳者:倉本さをり )
( 記事ID:281 )