ハータミー、アフマディーネジャードに祝辞 シャルグ紙
2005年06月25日付 Sharq 紙

2005年6月25日シャルグ紙オンライン版

ハータミー大統領の声明全文は、以下のとおり

「慈悲深く慈愛あまねき神の名において

 高貴なるイラン国民が、第9期大統領選挙の二回にわたる投票に刮目に値するほど積極的に参加したことは、何世紀もの間専制と従属の下にありながら、イスラーム革命によって歴史的困難の重い鎖を打ち破った国家において、民主主義への決して平坦ではない道をさらに一歩前進したことを意味している。

 私は選挙への積極的参加に関し、高貴なるイラン国民、ならびに新たに選出された大統領に対し、祝辞を述べたい。国民の信頼を勝ち取るという栄誉に恵まれた大統領は、今日、国民の正当な要求に応え、イスラーム革命の偉大なる成果、すなわち宗教的民主主義制度を守るという、重い責務を負っている。

 今日我々全ては、選挙の結果如何にかかわらず、イランで経験されている事実〔アフマディーネジャードが大統領として選出されたという事実〕をそのものとして尊重することが必要である。国民は様々な基準を用いて、自らの要求を実現するために、選挙を行った。これは民主主義の本質であるし、これからもそうであり続けるだろう。選挙のために自由な状況を用意すること、革命と国家の主人公である国民の尊厳について理解すること、これらのために努力することが重要である。

 新たに選出された大統領は今後、国家を支える高官たちや諸々の国家機関と一致協力し、国民の支持を得るならば、国の発展、国民の自由と基本的権利を最も高い理想とするイスラーム革命の高邁な理念の防衛、正義の拡大、そしてイランの国際的な地位と独立の保持のために、今ある機会を最大限利用し、国民の正当な願望をかなえることも可能であろう。

 いかなる集団も、またいかなる主義主張も、宗教的民主主義の維持に疑念を抱いてはならない。宗教的民主主義という世界における勝利は、国民の勝利であり、それは自らの歴史的な願望にもとづくものであることを知る必要がある。

 偉大な理想をもち、理想の実現のために合理的かつ現実的な方法を自由な意思にもとづいて選択し、指導者たちに対して理性と批判精神を手放すことのない、そういった国民に、勝利は属している。

全ての国民と選挙にかかわった全ての人々に、心より感謝申し上げるとともに、国民が選挙前、そして選挙期間中の汚れた雰囲気を、愛情と友情、共感と協力に満ちた雰囲気へと変えてくれることを期待する。

神があなた方全てを助けられんことを。

セイエド・モハンマド・ハータミー」

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( 翻訳者:河西高志 )
( 記事ID:315 )