国民の意志こそ主権者 シャルグ紙
2005年06月25日付 Sharq 紙

シャルグ紙 6月25日 1面

【ISNA】第九期大統領選挙の第二回投票に駒を進めたマフムード・アフマディネジャード候補者は、ナールマクのマスジェデ・ジャーメ(金曜モスク)投票所に設置された855号の投票箱に、自らの票を投じた。彼は報道陣を前に、選挙を重要で基本的なものと位置づけた上で、「我々の国家における選挙は儀礼的なものなどではなく、いかなる選挙においても、国民の意志というものが主権的位置を占めている」と語った。

 アフマディネジャードは故イマーム・ホメイニーと彼の教友に対し賛辞を述べ、「これらの偉大な方々こそ、イランに真の選挙の礎を築いてくださった方々である。今日我が国民は、一方でイランとイスラームの古き遺産の継承者であり、他方で全世界における公正、平和、親睦の旗手である。今日イランとイスラームの文化、イラン的倫理・行為は世界レベルで全ての人々の手本となりうる」と語った。彼はティール月3日(6月24日、決選投票日)がイランの政治的命運にとって新たな時代の幕開けだと信じ、「イランの聡明なる国民は、自ら進んでホルダード月27日(6月17日、一回目の投票日)に参加し、伝説の一ページを刻んだ。神の思し召しがあれば、ティール月3日にもこの伝説を継続させることで、至高の神の恩寵にあずかり、進歩の極致に達するべく、新たな躍動、新たな成長を生み出すことができるだろう」と述べた。

 アフマディネジャードは続けて、「私はイラン国民の卑小な下僕であり、清掃夫だ。私は全てのメディアに感謝している。メディアはこの選挙で自らの役目を最高の形で果たしてくれた。私はこの選挙ですばらしい広報活動を行ってくれた国民メディアに衷心より感謝せねばならない。間違いなく近い将来、我々の広報のあり方は一つの進歩的な形式として、全世界に紹介されるだろう」と述べた。彼は、選挙結果について尋ねられて、「イラン国民が選択するものは国民によって選ばれた者であり、我々はそれを尊重しなければならない」と答えた。

 「我々すべては心から、国家とイスラーム的イランの発展のために、彼〔国民によって選択された者〕への助力を惜しまない」。アフマディネジャードはアメリカとの関係に関する質問の受け答えの中で、「我々は全ての国々と胸襟を開いた関係樹立に努めている。しかし、我々と粗暴な関係を望む国、そしてイラン国民に対して敵意をもつ国は、決してイラン国民の友人ではない」と述べた。アフマディネジャードは自らの組閣要員について聞かれると、「近いうちに紹介したいと思っている」とだけ答えた。

 アフマディネジャードは最後に、ハーシェミー・ラフサンジャーニーが「選挙では、私の得票数がライバルを上回るだろう」と表明したことについて、他の記者から質問されたことに答え、「私はこの選挙では、国民の票こそが決定的役割を担っていると考えている。明日朝、得票数が公表されれば、国民は自らの意志がどのように成就されたのかを見るだろう。ちなみに、私はいかなる政党、グループ、機関からも支持を得たことはない。神に頼るのみである」と表明した。

 この途中、記者がアーバードギャラーン(開発者)〔注:現在の第7議会を支配する保守派の連合体〕はあなたを支持しているのか、と尋ねたところ、アフマディネジャードは「アーバードギャラーンは政党でもグループでもなく、一つの思想だ」と述べた。

 この報告によると、カメラマンが写真撮影のために彼に手を振るよう求めたところ、「大統領の務めは手を振ることではない。大統領の手は仕事をするためにある」と述べたとのことである。

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( 翻訳者:南龍太 )
( 記事ID:333 )