共和人民党バイカル、エルドアン首相に反論「礼拝もするし世俗主義も守る」(Milliyet紙)
2005年06月01日付 Milliyet 紙
デニズ・バイカル共和人民党党首は、違法なコーラン・コースでアタテュルクが救世主の敵と宣告されたり、ヒズブッラーがこのような教育機関から生まれたことを挙げ、「あるいはこういうことが望まれているのか?」と話した。
バイカルは昨日、共和人民党の党会議で、刑法においてヒット・エンド・ラン的な方法で、違法な教育機関が罰せられることを妨げる改正が行われたことに言及し、「政府は違法な教育機関を推奨するとは。これでは違法だと言いながら、開設を阻止することはできない。AKP(公正発展党)は憲法を我が物のように扱い、できないときは必要な処置を講じている」と述べた。エルドアン首相が(刑法の議論を)宗教議論に引き付けたことについて、「ちまたには違法な教育機関はあるが、宗教議論はない。(違法な教育機関が)東洋哲学を教えている可能性もある。しかし、首相の頭には宗教議論がある」と話した。バイカルはトルコでは政治家が宗教を操る権利も権限もないといい、「エルドアン氏は宗教をコントロールするという考えを捨てるべきだ。過去にそうしようとした政治家が最終的にどうなったか皆知っている。エルドアン氏がこの世に生まれる前からトルコはイスラム教の国だったし、彼が去った後もトルコはやはりイスラム教の社会として続いていくだろう」と述べた。
バイカルは、トルコの街外れの一角で誰が誰に何を教えているのか定かでなくなるだろうと述べ、エルドアンに次のように呼びかけた。
「街で何が教えられているか知っているのかね?アタテュルクがどこで救世主の敵と宣告され、小さい子どもたちがどのように洗脳されているか。ヒズブッラーはどのようにして現れたのか。人がどうして同胞を“豚のひも”を使って地下室で殺すまで狂信的になったのか。誰が子どもたちをそこまでさせたのか知らないのかね?」。
バイカルは「私は礼拝もするし、政教分離も、民主的な共和国も、法治国家も守る。なぜこれらのうちの1つだけを守らねばならないのだ?」と語った。
現地の新聞はこちらから
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:塚田真裕 )
( 記事ID:100 )