アタテュルク・オリンピック・スタジアムで欧州チャンピオンズリーグ決勝(Milliyet紙)
2005年05月25日付 Milliyet 紙

アタテュルク・オリンピック・スタジアムでイタリアのミランとイギリスのリヴァプールによる欧州チャンピオンズリーグ決勝が開催された。両チームのサポーターによってスタジアム周辺は祭典の場に変わった。バスやタクシーでスタジアム入りした両チームのサポーターは、人目を引く衣装や赤のユニフォームを身にまとい、旗を振ったり大騒ぎしながら試合開始まで大いに楽しんだ。

特にイギリス人のサポーターは持参したケース一杯のビールを飲み、歌を歌いながら興に入っていた様子。一方、ミランサポーターはイギリス人サポーターより先にスタンドに入ることを望んだ。両サポーターの中にはトルコ国旗を振る人やベシクタシュ、フェネルバフチェ、ガラタサライのユニフォームを着る人の姿も見受けられ、注目を集めた。

イタリア人は試合開始の約二時間前にはスタジアムに入場したのに対し、イギリス人は長い間スタジアムの北側に自分たちのために用意した場所で楽しんでいた。
この間、酒を飲み左足を負傷したイギリス人サポーター一人が救急車で病院に運ばれた。

<200カ国で生中継>
リヴァプールとミランで戦われる欧州チャンピオンズリーグの試合のため、全世界の注目がイスタンブルに集まった。およそ200カ国でテレビを通じ生中継されるこの試合は30億人が視聴すると予想される。

<メディア陣>
同時にこの試合を多くのメディア陣が見守った。トルコ人120人を含む合計1800人のメディア関係者が業務にあたり、一部はスタジアム外で仕事をした。この対戦のため増設された報道陣用スタンドの収容数は980席を越えた。この中には300のテレビ局、54のラジオ局の実況放送席が用意された。8つのパノラマスタジオが建設された。グラウンドでは170人の写真特派員が仕事に当たっていた。

<治安対策>
この試合のために特別な治安対策が講じられた。試合の前後を含め6000人の警察官、2100人の民間のガードマン、600人以上の治安部隊員が任務に当たった。

<イスタンブル県知事ギュレル:生涯で最も素晴らしい日だ>
イスタンブル県知事ムアッメル・ギュレルは欧州チャンピオンズリーグ決勝の準備が問題なく進められたことを明らかにした。

準備の過程で憂慮するような状況は生まれなかったとし、「私の職務における最も素晴らしい日だ。これに2012年の欧州選手権と2016年のオリンピックが後に続く。願わくばすべてを成功させてイスタンブルをオリンピック開催地にしたいものだ」と語った。ギュレルは現存の体制で任務のすべてをまかなったと述べる一方、UEFAの担当者から継続的なチェックがあり作業が問題なく進んでいることも付け加えた。

他方、イスタンブル警察署長のジェラレッティン・ジェラフはスタジアム内の2000人をはじめ様々な場所で計6800人の警察官が任務に当たり、いかなる問題も生じなかったことを語った。

<エルドアン首相:いいプレーをしたほうに勝ってほしい>
エルドアン首相はこの試合を観戦するためアタテュルク・オリンピック・スタジアムに足を運んだ。エルドアン首相はスタジアムに入る際にStar TVに対し、イスタンブルでこのような重要な試合が開かれることは大変光栄だと述べ、次のように話した。
「私の望みは、この対戦がトルコとイスタンブルをともに世界に知らしめるよい機会になってほしいということだ。また、サッカーを愛するわが国の人々、特に若者にとって今夜は特に興奮する一夜になることでしょう。いい試合になって欲しいし、いいプレーをしたほうに勝ってほしい。両チームの健闘を祈り、わが国にようこそと繰り返し歓迎の意を表したい」。

エルドアン首相はどちらのチームを応援するのかという質問に対し次のように答えた。「ブレアもシルヴィオも私のとても大切な友人だ。今日は一日中イタリアの首相で大切な友人であるシルヴィオと一緒だった。彼も私と同じこと(良い試合と友好、平和を望む)を言っていたよ。私も彼と同意見だ」。


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( 翻訳者:塚田真裕 )
( 記事ID:49 )