モスクを学校に(Milliyet紙)
2005年05月17日付 Milliyet 紙

ハッキャーリのユクセコヴァ郡、イラン国境に接するオンバシュラル村で子供が教育を受けるために村のモスクである祈祷場を閉鎖し、学校に変えた。モスクを変えた学校で4年前任命された2人の教師によって58人の生徒が授業を受けている。

ユクセコヴァ郡まで43キロメートルの距離にあるイラン国境付近にあるオンバシュラル村の保護者らは、子供たちが教育を受けられない状況にあるために何回も地方当局に訴え、たった1室でも学校となる建物を望んでいた。しかしまったく効果が得られなかった村人らは、アーチル集落にあるモスクを学校に変えるという解決法を見つけた。村人らは、4年前モスクを学校に変えた後にも教師派遣の要望を出していた。学校に2人の教師が任命されたとともに村のイマームは任地を移された。モスクの学校は2部屋のうち1つが教室であり、もう1部屋は教師の家として整えられた。30世帯と250人の人口の集落に学校が無かったことから何年も教育を受けられないでいたためにこの方法を採ったというムフタールのペルヴェズ・ベシェルは、「私たちの向かいのイランの村ではすべてのものがある。『EUにあなたたちは加盟するだろうがいまだにあなたたちには学校すらない。』といっている。モスクを私たちが閉鎖したためにも彼らは私たちに怒りをもっている。私たちは新しい校舎を望んでいる。」と述べた。

モスクで教育を受けたくないと話す生徒たちも、本物の学校で勉強することを望んでおり、今日に至るまで1台のコンピューターさえ見たことがないと述べていた。教師の1人ナーズム・ヒクメト・アクサチも、「生徒らはすし詰めになって授業を受けている。ここではまったく基礎的な本すらない。私たちに基礎的な本やコンピューターが贈られることを望んでいます。」と話した。

冬の間何ヶ月も村の道は2-3ヶ月雪に閉ざされ、ユクセコヴァとの連絡が途切れてしまうと話す村人らも学校がほしいと語っている。



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( 翻訳者:栗林尚美 )
( 記事ID:63 )