アンケートは「イリーガル」に行われた (Radikal紙)
2005年06月04日付 Radikal 紙
国民教育省:「アンカラの3つの学校で行われた宗教についてのアンケートに与えた許可が、悪いことに使われた。家族一緒にアンケートをされることは許可しなかった。質問は後から付け加えられたらしい」
国民教育省はアンカラの幾つかの小学校で 生徒と保護者の宗教的信仰に関するアンケートを許可しなかったと明らかにした。共和人民党はこれを国会の協議事項にした。
アンカラの3つの学校で行われた宗教についてのアンケートが存在が明らかになってから、昨日の朝に国民教育大臣ヒュセイン・チェリックは、ミュステシャル・ネジャト・ビリンジと、アンケートに「OK」を出した研究計画コーディネーション(Arastirma Plan Koordinasyon)長ヌーレッティン・コナックルと官庁に集まってこれを議論した。ミーティングの後、官庁から説明が出された。書面による説明では、アンケートをした博士課程の学生イスマイル・アルジュが、生徒にだけアンケートをすることを許可されたこと、保護者へのアンケートフォームには許可が降りなかったことを記した。説明では、幾つかの質問も好ましくない状態で研究者の側から許可無しに行われたこと、省が現在おこなっている詳細な質問に承認を与えたことを述べている。
共和人民党テキルダー代表議員エニス・トゥトゥンジュは、昨日、国会に提出した書面の質問状において、首相エルドアンに以下のように聞いた。:「このアンケートを、世俗的で現代的な法治国家の首相として、内容や、このような実施に許可を出す面からどう思われますか? このアンケートがあなたの党の世界観と政治的理解を反映する思想に隠されたという主張をどう受け止めるのですか? アンケートを間違いだと思っているのなら、国民教育大臣をはじめ、責任者達にどんな処置を考えていますか?」
アンカラ大学宗教教育学部の院生イスマイル・アルジュの博士論文のテーマである「宗教文化と道徳知識に対する行動尺度」というアンケート調査を、前に新聞記者エミン・チョラシャンが取り上げた。アルジュは500人の生徒と家族に実施したアンケートで「賛成する、賛成しない、分からない、とても賛成する、まったく賛成しない」という選択肢をあげ、つぎのような判断を並べている:一日に5回ナマ―ズをすることは自分自身にとっては大切である。利子付きの買い物から距離をおくべきである。多くの女性と結婚することはイスラームに適っている。絵や写真のある家には天使はやってこない。宗教的婚約(dini nikah)をする前に公式的な婚約(resmi nikah)はできない。ナマ―ズをしない者の信仰は薄い。金曜礼拝をしないものはムスリムではない。
アンケートではまた、「学校以外で宗教教育を受けましたか?」「受けたのなら、どこで?(コーラン学校、イマーム・ハティプ高校、宗教教団、家庭…)」「テレビやラジオで宗教的な内容の番組へのあなたの興味」「モスクへ行く頻度」「宗教アイデンティティ(ハナフィー派、ジャーファル派、シャーフィー派、アレヴィー、他の宗派、宗派無し)」などの質問もあった。
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( 翻訳者:池田 慈 )
( 記事ID:146 )