読売新聞とペイカーン生産終了
2005年05月26日付 Sharq 紙

2005年5月26日付シャルグ紙

「読売新聞とペイカーン生産終了」

【モスタファー・ガヴァーンルーガージャール】大統領選挙の立候補資格認定者の発表から2日が経ったが、依然として世界のマスメディアはこの話題を伝えている。

独紙フランクフルター・アルゲマイネは、「イランの護憲評議会はモイーン、メフルアリーザーデ両氏の立候補資格を認定した」と伝えた。しかしドイツの新聞各紙のほとんどはトップ記事で、与党のドイツ社会民主党の分裂を報じている。ドイツの各紙はラフォンテーヌ前社会民主党党首の辞任を取り上げ、「ラフォンテーヌ氏は左派連合の結成をもくろんでいる」とした。

フランスのリベラシオン紙も、イラン国内情勢について「改革派の立候補者が選挙戦の舞台に返り咲いた」と伝えた。しかしフランスの各紙は、欧州憲法と国民投票の問題にほとんどの紙面を割いている。フィガロ紙は「欧州憲法批准の反対派がフランス国内では依然として優位である」と伝えた。パリジャン紙は〔憲法支持を訴える〕ジョスパン前首相の「欧州憲法批准反対の結果は非現実的だ」との発言を取り上げた。

スペインの各紙はイランと英仏独の核協議を伝えた。アルパイス紙は「イラン政府、原子力計画をめぐる英仏独との交渉に困難を予想」との見出しで報じた。

ところがこれに対し、日本で発行部数第一位を占める讀売新聞は、ペイカーン車の生産終了について報道している。

「ペイカーン車、イランで40年の歴史に幕を閉じる」「過去、イランの自動車市場で80%以上のシェアを占めたペイカーンは、現在までに240万台が生産された」。

讀売新聞はさらに続けて、「ペイカーンは四角い車体の、箱のような形の乗用車で、その姿は時代を感じさせる」と書いている。

「排気量は1600ccだが、燃費は非常に悪い。最高の状態で、ガソリン1リットルあたりの走行距離はたったの8キロメートルである」。「ペイカーンは英国ヒルマン社から受け継がれ、1967年にイランでの製造が始まった。外国車に比べて価格が割安だったため、生産は拡大した」。「革命以後、ペイカーンは全く改良されなかったが、国内製品の保護政策によって今日までその命脈を保った」と読売新聞は伝えている。

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( 翻訳者:久野華代 )
( 記事ID:10 )