首相:非合法のコーランコースは問題なし(Radikal紙)
2005年05月29日付 Radikal 紙
エルドアン:国民の99%がムスリムである。コーランを学ぶのを妨害してはいけない。
バイカル:コーランを学ぶのは万人の権利であるが、問題は(宗教)組織の活動を抑制である
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は非合法のコーランコースに対する処罰を軽減することに反発した共和人民党党首デニズ・バイカルに対し、彼がアクサ礼拝所で礼拝したことを指摘しながら返答した。エルドアンは「国民の大多数がムスリムである。当然コーラン学ぶであろう。その後宗教が失われると非難する意味がどこにあるのだ。宣教師が国を侵略したと言う意味がどこにあるのだ。」と話した。ビルリック基金創設の20周年記念式典のため、ジェマール・レシット・レイ劇場での「文民化と民主化」というテーマの会議に参加したエルドアンは、演説のほとんどを、新トルコ刑法において「非合法のコーランコースを開設した者に対して懲役刑を免除する」という改革案のことに終始した。エルドアンは以下のように述べている。
「テロは手段ではない:信仰を持つ者は信仰の自由を恐れない。国民の99%がムスリムであるトルコにおいて、コーランを学ぼうする人々の邪魔をするような行為は間違っていると言いたい。この問題に関して間違った方向に進もうとしている人に告ぐ。こうした人々がいずれテロ組織に参加していくと誤った解釈をするのは、ムスリムに対する不敬である。この国においてコーランを学ぶことが、テロ組織に参加するとか、あるいは利用されるとか誤解してはならない。そうした誤解をすれば国民は容赦しないであろう。もう一度はっきりさせておきたい。」
<4318のコースの存在>
政府の統計によれば。2004年度末に宗務庁に属すコーランコースの数は3922だったのに対し、2005年5月の時点ではこの数が4318となった。現在コースの生徒数は15万5千人であるが、夏休みに入って学校が休みになると、この数は100万を超すであろう。
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( 翻訳者:大島 史 )
( 記事ID:122 )