チチェキへの非難・公正発展党は沈黙を守る(Milliyet紙)
2005年05月27日付 Milliyet 紙

 イスラム主義と目されるメディアに掲載された法務大臣ジェミル・チチェキに関する記事にある、新しい刑法で宗教教育とイマームに関する罰則を残したことは2007年の大統領に選ばれる為に他勢力に迎合したギミックだという批判に対し、公正発展党は沈黙を保っている。まもなくトルコ刑法が成立する今、イスラム主義メディアではチチェキに対する批判が巻き起こった。刑法のなかで特に「在職中の宗教活動悪用」を禁じた219条、「法に反する宗教教育を行った者は罰せられる」と明記した第2条、「正式な婚姻なく宗教婚を行った者を罰する」という230条が変更されることにチチェキが反対したため、公正発展党であるにもかかわらず宗教の自由を規制するトルコ刑法に固執している、と非難された。チチェキはこの批判に対し、個人的ではなく党や政府と活動を共にしていると自己弁護を行ったが、党首や党員は沈黙を守っている。さらに、公正発展党に立場が近いことで知られるイェニ・シャファク紙もチチェキに対する批判に加わり、党や他の閣僚たちもこうした批判には見てみぬ振りを続けていると指摘している。
 チチェキに対する批判は刑法に限定されたものではない。チチェキは刑法の「宗教の自由を禁止する決定を擁護し、2007年の大統領を視野にいれて他勢力からの援助を得ようとしているとして批判されたのである。
 また、調書が準備されているジェマル・カヤをはじめ、党員に対する些細な批判にさえひどく反発する党首脳部がこの問題では一切反応を示さないのは興味深い。首相のエルドアンや他の閣僚も同様に、大統領を視野に入れていると批判されたチチェキに助け舟は与えなかった。この批判に対しチチェキは単独で対処しなければならない。



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( 翻訳者:山 雄起 )
( 記事ID:129 )