自爆犯、前科のある奴だった!法務省への自爆未遂犯、射殺(Milliyet紙)
2005年07月02日付 Milliyet 紙

警察が二年間捜索していた革命的人民解放戦線の有力メンバーであるエユプ・ベヤズが、昨日、体に巻きつけた爆弾と共に司法省へ入った。取り押さえられたにもかかわらず警備の手から逃れたべヤズは、頭を打たれて射殺された。エユプ・べヤズは、二年前に首相の息子であるビラル・エルドアンの結婚披露宴への自爆攻撃を計画した二人のテロリストのうちの一人であった。ベヤズを昨日テレビで見た彼の母は「あぁ、息子よ」と叫んだ。

法務省の建物へ、個人訪問者用の入り口から入ろうとした革命的人民解放戦線幹部のエユプ・べヤズは、エックス線装置に探知された自身の体に巻いた爆弾を着火したにもかかわらず、爆発させられなかったため、頭を打たれて射殺された。
法務省は、昨日大虐殺から救われた。指名手配中のテロリストは、1980年生まれのベヤズで、9時20分頃に訪問者用入り口から入った。その手には、「イタリアで殺人を起こした同胞について、イタリアでの刑罰が重いのでトルコへの送還を」という筋書きで「ムハッレム・アクルト」の名前で書かれた請願書を持っていた。ベヤズは、警備員達に「俺はアリさんのところへ行く」と言った。ベヤズが通ったエックス線装置から警報音が鳴ったので、探知機を持った女性警備員が動いた。
女性警備員の警告に動揺したベヤズは、腰に巻いた爆弾の起爆装置に着火した。起爆装置が正常に動いたにもかかわらず、機械装置の問題で爆弾を爆発させられなかったベヤズを押さえつけた警備員達は、彼の腕を後ろ手に手錠した。

■当直爆弾班

爆発音が起こったため、首相官邸付近で職務に当たっていた当直爆弾処理班、民間のチーム、いるかチームが司法省へやってきた。この時ベヤズの体についていた3つの異なる爆弾の包みのうち一つが地面に落ちた。爆弾処理専門家は、ベヤズの体に残った二つの爆弾が、それぞれ異なる装置につながれている可能性があるために、テロリストと落ちた爆弾をコントロールすることに努めた。この間に逃れたベヤズは、避難していた警備員達が阻止できなかったために、法務省の入り口から出て、文部省とギュヴェン公園の間の通りへ向かって走り始めた。

■「どこだ?撃て。」

建物から出た警備員達は「爆弾犯はどこだ?撃て。」と叫びながら警官たちによびかけた。起爆装置の爆発で軽傷をおい、人ごみに向かって走り続けるベヤズは、警察の発砲で足を二箇所被弾して倒れた。手に手錠をかけられたベヤズは、暫く地面に仰向けになった後、再びまっすぐ向こうとしたときに、二発発砲した警官によって頭部を一発打たれて殺された。この時、ある警官の「殺すな」と叫ぶ声が聞こえた。事件現場では5発の空になった薬筒が見つかった。


Tweet
シェア


現地の新聞はこちらから
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:藤巻晋也 )
( 記事ID:364 )