トルコ・ギリシャ地域協力への一歩:天然ガスパイプライン基礎工事開始(Milliyet紙)
2005年07月04日付 Milliyet 紙
トルコとギリシャ間における天然ガスパイプラインの基礎工事が、2カ国の首相が参加した式典と共に開始された。国境の町イプサラで2カ国の境界線となっているメリチ川の緩衝地帯で雨の中会見した両国の首相は友好の意を交わし合った。トルコのレジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、平和と友好関係が未来に残る不滅の遺産となることを述べ、「天然ガスの熱さが我々の心の温かさを超えることはないだろう。むしろ友好関係を強固にするに違いない」と述べた。
■“新しい歴史”
イプサラに11時半にヘリコプターで到着したエルドアン首相は、税関のゲートから川伝いに延びる緩衝地帯にある橋を渡ったところでギリシャのコスタス・カラマンリス首相と会った。エルドアン首相は式典の参加者に「この橋は歴史に新たな記録を刻んでいる。歴史的であるのと同時に戦略的な記録でもある。私が信じているのは、このことがトルコとギリシャの友情を強固なものとする一歩になるということだ。親愛なるコスタス氏と我々との運命的なめぐり合わせを大変光栄に思う」と述べた。
パイプラインが両国の平和と安定の助けとなるだろうと述べたカラマンリス首相もスピーチで、「これは同時に両国の政府と国民がいつも以上に協力できるということを示している。よりよい未来を築くために、我々ができることはたくさんある。トルコのEU加盟を支持している。エルドアン氏と彼を支える人たちのこの件に関する努力を、羨望のまなざしで見ている」と述べた。
カラマンリス首相と税関のゲート前で一対一で対面したエルドアン首相は、パイプラインが両国間の平和の到来を加速させる一助になると述べ、「愛情は相い違ったものを獲得させる」と語った。カラマンリス首相は「この計画は我々の友好関係の発展に寄与するだろう」と述べた。
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( 翻訳者:坂泉穂 )
( 記事ID:377 )