高等教育機構理事長テズィチ「スカーフ問題で法律が我々を束縛する」 Radikal紙
2005年07月04日付 Radikal 紙
高等教育機構理事長テズィチ:欧州人権裁判所のスカーフに関する判決は、トルコで立法者と高等教育機構の両方を「束縛する」
高等教育機構理事長エルドアン・テズィチは、「スカーフに関する新しい法整備が欧州人権裁判所の判決に関わる可能性があると述べた。CNNトルコで放送された「アンカラの舞台裏」という番組で、フィクレト・ビラ、ムラト・イェトキンとヌル・バトゥルの質問に答えたテズィチは、イェトキンの「大学において頭を覆うことを野放しにするのか?」という問いに次のように述べた:
「私は自分の見解を通用している法整備に合わせてのみ言うことができる。法律も、見解とともに欧州人権裁判所の判決も含めて、私たちに一つの道を示した。私はその地位的な力を持っていない。高等教育機構もその力を持ってはいない。法は我々を縛り付けている。」テズィチは「これ(スカーフ禁止)の議論で反対者は、議論を欧州人権裁判所に持って行き、自由を待ち望んだのに裁判所は望んだ答えを出さなかった。この決定はトルコと政権を束縛する」と話した。
■「憲法の統制はある」
テズィチは「スカーフに関する法律が出たらどうなるだろうか?」という質問に対しても、今度加えられる人権に関する協定を、トルコの法を拘束させている憲法の90項の枠組みで考える必要があると語った。「国会から法律を出す最終段階で、欧州人権裁判所がそれをひっくりかえすと思うか?」という問いにテズィチは「欧州評議会は『我々の決定をなぜ崩すのか』と理由を尋ねるだろう」と返答した。
■欧州人権裁判所の判決は何だったのか
欧州人権裁判所は、イスタンブル大学で学生だった頃にスカーフのせいで校内に入れなかったレイラ・シャーヒンの1998年の訴えに基づいて行われた判定で、大学がスカーフを禁止することが権利侵犯にはならないという判決を出した。この判決では「大学でスカーフが禁止されなければ、スカーフをしない者にプレッシャーになる」と判断した。レイラ・シャーヒンと弁護士の控訴によって欧州人権裁判所の17の裁判官から成る大法廷は、2005年3月18日にストラスブールで裁判を新規に開いたが、何の判決も出なかった。 欧州人権裁判所のメンバーは、最初の判決が大法廷により翻される確率は非常に低いと見ている。
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( 翻訳者:池田 慈 )
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