イランで少数民族に、飲酒許可(Milliyet紙)
2005年07月09日付 Milliyet 紙
イランで採択された法律によると、非ムスリムの飲酒が自由化される一方、酒を飲んだムスリムには1年の懲役刑、または74回の鞭打ち刑が課されるという。
ホメイニ政権に移行した1979年以来アルコール消費を禁じているイランで、飲酒した者に課される刑罰が2倍に増やされる一方、国内で暮らす非ムスリムには飲酒が許可された。
イランのメフル通信社からの情報としてアゼルバイジャンで報じられた内容によると、イラン国会はアルコール飲料を飲んだり製造、販売した者に対して適用される刑罰を重くする法案を可決したという。
新法の施行後、イランでマイノリティを形成している非ムスリムの国民は処罰を恐れずに飲酒ができるようになる。一方でムスリムのイラン国民が飲酒や酒の製造、販売を行ったことが明らかになった場合、3カ月から1年の懲役刑または74回の鞭打ち刑が課される。国家公務員は職を解雇され、再雇用も不可能となる。
■販売は増加中
イランの雑誌に載ったもう一つの情報によると、厳罰化や飲酒、酒の製造・販売の全面禁止にもかかわらず、イランではアルコール飲料の闇市が徐々に広まっているという。首都テヘランのアルメニア人地区では常に最高級のフランス製ワインを含めたあらゆる種類のアルコール類が手に入ると紹介されている。イランで密かに行われているアルコール飲料の流通は一般にアルメニア系の人々が手がけていることが知られている。
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( 翻訳者:藤巻晋也 )
( 記事ID:406 )