次期大統領、各国や国際機関首脳の祝意に応える:アラブ世界とより真摯な協力関係を築く用意 ハムシャフリー紙
2005年07月12日付 Hamshahri 紙

7月12日ハムシャフリー紙 政治面 
【IRNA】イラン国民選出の次期大統領は、中国の胡錦濤国家主席の祝電に応えて、偉大にして文明創造の国であるイラン・中国両国の古くからの友好的な関係が、今後も拡大へと向かうことを願っている旨期待を表明した。

 次期大統領事務所によると、アフマディーネジャードはまた、アラブ連盟事務局長のアムル・ムーサーに向けて送ったメッセージの中で、イラン政府及び国民は政治、経済、文化の全面にわたって、アラブ世界とより真摯な協力関係を築くために、新たな段階を切り開く用意があると強調した。同メッセージの中で、アフマディーネジャードはイラン第九期大統領選挙について、宗教的民主主義のプロセスを示すもう一つの象徴であると言及した上で、イスラーム諸国、特にイラン政府・国民とアラブ世界には、共通の信頼、価値観、理想、名誉にもとづいた協力と協調が必要であると強調した。

 次期大統領はまた、イスラーム諸国会議機構(OIC)事務局長エクメレッディン・イフサン・オグル(EKMELEDDIN IHSANOGLU)宛のメッセージの中で、イスラーム世界諸国間の連帯と協力の増大によって、イスラーム共同体(ウンマ)は今まで以上に好機を捉え、脅威を排除することが可能となっていると強調した。次期大統領はさらに、イラン・イスラーム共和国は、イスラーム共同体の利益のために、イスラーム諸国会議機構の地位向上を図るべく、全力を尽くす所存である旨申し述べた。

 アフマディーネジャードはまた、カルロ・アゼリオ・チャンピ(Carlo Azeglio Ciampi)イタリア大統領のメッセージに応え、恒久的な平和と協力の強化に果たすイラン・イタリア両国の役割に触れた上で、次のようにつけ加えた。「疑いなく、共通の目標に向けて双方が協力しあうためには、信頼を醸成し、国際的な規約や合意を正確かつ完全に、差別なく実行し、また各国国民の主権、特に文化や社会のあり方、宗教的価値の活用の方法を選択する際の国民の意思決定に敬意を払うことが肝要である」。

 このメッセージではまた、一部の地域大国や超大国〔注:イスラエルとアメリカを指す〕による拡張主義的行動を拒否し、さらにテロリズムや暴力、あるいは大量殺戮兵器の生産および使用、人権侵害や国際情勢における不安定要素の拡大などと闘うために、効果的で実際的な措置を講ずる必要あることなどが強調された。

 次期大統領は同様のメッセージを、カザフスタン、タジキスタン、ウズベキスタン、ポルトガル、セネガル、ナイジェリア、ニジェール、シエラレオネ、レバノン、オマーン、バハレーン、マレーシア連邦、クウェート、ジャマイカ、タイの各首脳たちに向けて発出し、イラン政府と国民はこれらの国々との友好的な関係の強化を望んでいる旨強調した。

Tweet
シェア


現地の新聞はこちらから

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:南龍太 )
( 記事ID:443 )