「親愛なる姉妹よ」-クルド語の政治的利用に7カ月の禁固刑(Milliyet紙)
2005年07月08日付 Milliyet 紙
3月28日の地方選挙前に、党員にクルド語で演説したクルド系政党・DEHAP(民主人民党)のハンダン・チャーラヤン副党首に、7カ月の禁固刑が宣告された。
チャーラヤン氏は同日の地方選挙を前にクルド語で「親愛なる姉妹よ」と挨拶したため、EUが報告書で廃止を強く求めているクルド語を用いた政治活動禁止の最後の犠牲者となった。同氏には7カ月の禁固刑、513新リラの罰金刑が言い渡された。
DEHAPは3月23日に(シャンルウルファの)ユカル・ギョクリュ町で選挙集会を開いた。その際にチャーラヤン氏が女性参加者に「親愛なる姉妹よ」とクルド語で挨拶をした。この発言について同氏と同党シャンルウルファ支部のアフメト・ダーテキン支部長に対して裁判が開かれた。チャーラヤン氏はトルコ語を知らない女性達にたった一文、クルド語で挨拶をしただけだと主張した。
■法に反する
裁判所はチャーラヤン氏とダーテキン氏が、選挙活動でトルコ語以外の言葉の使用を禁ずる政党法に違反するという理由から、チャーラヤン氏に7カ月、ダーテキン氏に6カ月の禁固刑を宣告した。
EUの改善報告書の中でクルド語による政治活動を許可することについて、トルコはたびたび警告を受けていた。トルコ法務省は、EU加盟基準適合パッケージの草案にクルド語による政治活動禁止の撤廃に向けた法整備を盛り込んだが、のちに撤回された。
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( 翻訳者:永井ひとみ )
( 記事ID:405 )