高等教育機構(YÖK)会長発言「イマーム・ハティプ高校の生徒はラテン語を習え」(Milliyet紙)
2005年07月04日付 Milliyet 紙
高等教育機構のテズィチ会長は、イマーム・ハティプ高校に関する新しいモデルを提案した。テズィチ会長は「いくつかの中心部に、2,3校のイマーム・ハティプ高校をおく。そこで西洋の諸語、アラビア語、ペルシア語、古典ギリシャ語、そしてラテン語の教育を行う。」と話した。
高等教育機構会長であり教授のエルドアン・テズィチ氏は、大学でのスカーフ着用自由化について政府が行う法整備が、欧州人権裁判所の決定に左右されると述べ、「解決方法は、私や高等教育機構をずっと越えた高い段階にある。これに不満だった者達が欧州人権裁判所にもっていったのだ。こうなると政府は身動きできないことになる。」と話した。テズィチ会長は、CNNトルコの番組「アンカラの舞台裏」に出演し、係数の整備に関連しては次のように述べた。「政府が大学を政治化するというやり方での整備が、公共目的なのか、政治目的なのかは、憲法裁判所によって評価される。」
テズィチ会長は、イマーム・ハティプ高校が政治的な選択で開校されたことを述べ、「私が首相へ呼びかけざるを得なくなったことは、大学を軽視するのはやめましょう、ということだった。機会のある者たちはヨーロッパやアメリカで勉強していると発言したが、首相に対して言ったわけではない。
「欧州評議会は質問してくるだろう。」
テズィチ会長は、イマーム・ハティプ高校の新しいモデルを提案し、「いくつかの中心部に、2,3校のイマーム・ハティプ高校をおく。寄宿制で西洋の諸語、アラビア語、ペルシア語、古典ギリシャ語、そしてラテン語の教育を行う。世界に通用するような宗教家を育てる。この(種の)学校が権威をもてるようにすべきだ。」と話した。テズィチ会長は、大学でスカーフ着用を認めるかどうかという問題にも、以下のように答えた。
「憲法裁判所の決定は首相を縛りつけ身動きできなくする。決定に従わない場合には、重い制裁がかせられる。今日、裁判の対象となっていない者は、おそらくこの件について考えたがらないだろう。美徳党は、欧州人権裁判所へ提訴し、憲法裁判所の決定が裏付けられることとなったが、(今後)どのように調整するのだろうか。スカーフに関する欧州人権裁判所の決定の変更を求めるなら、憲法第90条の枠組みのなかで考える必要がある。人権に関する協定は、法律の上の憲法を縛りつける特徴を持つようになった。勝手な要求が口にされるが、反響はない。意固地になることから抜け出る必要がある。欧州評議会は『当方の決定をなぜ破棄するのか』と聞いてくるだろう。」
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( 翻訳者:岩根 )
( 記事ID:375 )