シリアのアサド大統領のトルコ訪問キャンセル(Milliyet紙)
2005年07月15日付 Milliyet 紙

エルドアン首相がダマスカス訪問の際にトルコに招いたシリアのバッシャール・アサド大統領は、トルコ訪問の予定を取りやめた。アサド大統領は数日前にエルドアン首相に電話をし、家族とともにトルコで休暇を過ごす意向を伝えていた。アサド大統領のこの予定が世論に「トルコ政府との交渉を含む公的な訪問」と受け止められたため、外務省は「アサド大統領の訪問は予定外のもの」との説明を行っていた。
首相府のアキフ・ベキ報道官も、アサド大統領のトルコ訪問は計画の段階であり、はっきりした日程は不明であると述べていた。アメリカがテロ対策の一環でシリア政府の孤立化を呼びかける一方、エルドアンの妻エミネ・エルドアンはダマスカスにアサド大統領の妻エスマ・アサドを訪問していた。舞台裏ではエミネ・エルドアンのアメリカ訪問時にブッシュ米大統領の妻ローラ・ブッシュとの会見が実現しなかったのは、ダマスカスを訪問していたからだと言われている。エルドアンの今年6月の訪米の際にブッシュ大統領がシリアとトルコが接近していると批判したことは、世間に大きな波紋を広げた。

■カラマンリスをリゼに招待
一方でエルドアン首相は、トルコへ招いたギリシャのコスタス・カラマンリス首相を故郷リゼのギュネイス郡でもてなすことが明らかになった。ギュネイスを8月28日に訪れる予定のカラマンリス首相は、町の中心部にあるエルドアン首相の自宅で2日間滞在すると伝えられた。
ギュネイス郡のアフメト・ミンデル郡長は、エルドアン首相が前日に電話をかけてきたことを明らかにし「首相は“ハンドズの弓の祭典”がいつ開かれるか尋ねられた。私は8月28日の金曜ですよと答えた。その日にギリシャのカラマンリス首相とともにギュネイスに行きますよとおっしゃった」と述べた。

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( 翻訳者:山雄起 )
( 記事ID:449 )