高等教育機構(YÖK)、イマーム・ハティプ高校についての扱いに変更のないことを確認(Milliyet紙)
2005年06月23日付 Milliyet 紙

高等教育機構(YÖK)の大学入試に関する会議が4時間にも渡った。議長のエルドアン・テジチは、会場出口で行った会見で「配点倍率にはいかなる変更もない」と述べた。

注目を集めていたYÖKの総会で、イマーム・ハティプ高校の生徒に大学入試の門戸を開く措置は採られなかった。議長のエルドアン・テジチ教授は、配点倍率に変更が加えられなかったことを明らかにし、「来年の6月に大学入試を受ける生徒がカリキュラムの全てを試験範囲とすることが認められた」と述べた。

イスタンブル大学・バルタリマヌ会議場で4時間続いた会議の前半終了後に会見を行ったテジチ議長は、「2006年の試験から、入学希望者がカリキュラムの全てを試験範囲とすることが認められた。つまり高校1、2、3年、および高校4年を終える生徒は、高校4年の内容を含む形で出題される試験を受験するだろう。問題の3分の2は知能や理解力、残りの3分の1は知識を問うものになる」と述べた。

■セット形式の出題

専門分野の得点は0.8倍、それ以外の科目での得点は0.3倍して加点すると述べたテジチ議長は、試験がカリキュラムの全領域をカバーし、出題形式も分野に則したセット形式になるだろうと話した。
テジチ議長は、受験科目の変更は高校生にも適用されると述べ、この点について政府からの要請はなかったと語った。「政府が職業高校の問題を解決するための法律を再度作ろうとするならば、どう対応しますか?」という質問に対し、テジチ議長は「憲法によれば、この件はYÖKが権限を持つものだ。(政府が)法改正を行う法的な根拠はない」と述べた。
ターバンを巻いた女子学生が大統領府に向かって行進したことについては「世俗的な国家に宗教書で立ち向かうことはできない。残念な出来事だ」と話した。

■“ターバン事件”への見解

エルズルムにあるアタテュルク大学の卒業式で起こった“ターバン事件”に言及したテジチ議長は、「父兄はジャケットにネクタイ姿で来場することが望ましい。伝統的にもそうだ。母親も卒業証書授与式にふさわしい服装で来るのが適当だ。各自の考え方によりスカーフ姿でも来場することはできる。学長は私に「私がその場にいたらこんな事態にならないようにしたのに」と言っていた。

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( 翻訳者:田林玲 )
( 記事ID:288 )