北キプロスへアゼルバイジャンの使節団派遣決定 ギリシャ側は苦い顔(Radikal紙)
2005年07月17日付 Radikal 紙

アンカラ発

北キプロス・トルコ共和国(訳者註:以下「北キプロス」と略記)旅券を承認し大きく歩みを進めたアゼルバイジャンは、7月20日の「解放記念日」(訳者註:Özgürlük Bayramı:正式名称は「平和・解放記念日」Barış ve Özgürlük Bayramı)の記念式典に公私双方の代表が参加して支持を表明する。アゼルバイジャンは、北キブロスとのトルコを介さない直接の商取引についても、7月28日に39名のビジネス関係者を派遣し国際世論に訴えかける構えだ。

北キプロスの在アンカラ大使タメル・ガーズィーオールは、一連の動向を正当なものだと評し、この進展はタイイプ・エルドアン首相がバクーを訪問しイルハム・アアリエフ大統領と会談した結果実現したものであると述べた。7月31日からはアゼルバイジャンの民間航空会社Imairによる直行チャーター便の就航も決定している。アゼルバイジャンが北キプロスと直接関係を結ぶことについては、トルコ、北キプロス双方で好意的に受け止められているが、ギリシャとキプロス南部ギリシャ人地域(訳者註:キプロス共和国のこと)政府は、アゼルバイジャンについて統一プロセスを「停滞」させているとコメントした。キプロス南部ギリシャ人地域政府は、アンカラ政府に対して、「対アゼルバイジャン関係強化に光明を見出そうとするのは間違いだ」との意向を伝えた。

ギリシャ人地域とのこのような情勢の一方で、アゼルバイジャンは、北キプロスの「解放記念日」の記念式典に総勢50名からなる代表団を派遣することを決定し、イルハム・アアリエフ大統領は、アンカラ政府に対して、「北キプロスと直接関係を取り結んでいくことについては決定済みであり、何人たりとも我々を妨げることはできない」との意向を明らかにした。


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( 翻訳者:長岡大輔 )
( 記事ID:477 )