ヴァンの百周年大学で学長宅、家宅捜査(Milliyet紙)
2005年07月15日付 Milliyet 紙

検察庁の申し立てにより、警察はヴァンの百周年大学学長、ユジェル・アシュクン教授や副学長らの自宅を家宅捜査した。捜査の際に国外にいたアシュクン教授の自宅からは240点の骨董品が押収された。
ヴァンの検察庁が通報に従って開始させた捜査で、警察は同大学学長のユジェル・アシュクン教授と副学長のハサン・ジェイラン教授、同アイシェ・ユクセル教授、ウシュク・テペ事務局長を含む6人の大学関係者の自宅を家宅捜査し、書類などとともに骨董品を含む私有財産が押収された。

■世界銀行のお金
申し立てによれば、ヴァン共和国検察庁は、最近寄せられた通報に基づき、同大学が世界銀行から得た2000万ドル以上のお金で不正行為が行われた容疑で捜査を開始させた。
検察庁による申し立ての後、アンカラからヴァンに向かった捜査官による1カ月の捜査の結果、このお金の使い道が明らかとなった。
大学が行った入札で、実際には購入していない品物を買ったかのように見せかけ、買ったように見せかけた品物の代わりにより安い物を購入する方法で、海外からの資金を使って不正行為が行われていたことが判明した。こうした事実に基づいて検察庁は、裁判所の決定によりアシュクン学長や副学長を含む6人の住む、校内にある官舎の捜査を始めた。

■骨董品
警察はジェイラン教授やユクセル教授の住居やオフィスの捜査の後、夜になって学長のアシュクン教授の住まいの捜査も行った。文書類が押収された一方、240点もの骨董品が発見されたため、ヴァン博物館のメテ・トズコパラン館長代理と考古学者を呼んで一点一点鑑定した。その結果、骨董品の一部が公式に登録されているものであることが判明した。検察庁によって出所や購入元が解明されたこれらの骨董品の中には、ブレスレットや女性用の結婚祝いの装飾品などといった変わった品物も含まれていたことが公表された。アシュクン教授がバクー大学の招きで3日前にアゼルバイジャンに向かったとが明らかになった一方、同大学のエンヴェル・アルパル副事務局長が3日前に“公文書偽造”の罪で逮捕されていたことも判明した。

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( 翻訳者:永井ひとみ )
( 記事ID:450 )