ロンドンでいつもどおりの一日 -2回目のテロ事件のあと(Milliyet紙)
2005年07月23日付 Milliyet 紙

 ロンドン市民は輸送機関を狙った攻撃の翌日、何事もなかったかのように地下鉄やバスを満員にしてクリケットの試合や演劇に出かけていき、テロリズムに対し最高の返答を示した。

 ロンドン市民は、地下鉄3ヵ所とバス1台に対し実行されたが今回は小規模な爆発に終わった一昨日のテロに、昨日はテロを恐れない態度という最高の返答を示した。ロンドン市民は昨日、ごく普通の一日のように地下鉄やバスをいっぱいにして、観劇の予約を取り消すこともなく、何千もの人々が電車の駅を埋め尽くしクリケットの試合へ出かけた。テロリズムは、民衆に恐怖やパニックを生み出し政府の政治に影響を与えるといった目的を達成できなかったことになった。人々は前日の攻撃に冷静に反応したが、それには疑いなく公的機関やメディアの果たした責任ある行動が大きかった。官公筋は15日前に56人が亡くなった攻撃のときのように、やはり情報を入手しないうちに人々に発表はせず、都市の治安対策についてただちに人々に知らせた。とくに電子メディアが責任をもって情報を伝達し、パニックが起こることを防いだ。ロンドン市民がIRA(アイルランド共和主義軍)のテロの脅威に隣り合わせの生活に慣れていたこともこの状況を助けた。
さて、以下はテロの脅威のもとでの生活に関するロンドン市民の気持ちである:
・アンソニー・ウィッチァム「私たちはテロリストが蔓延することを望まない。どんなかたちであれ私の生活を奴等が望むように変えたりはしない。」
・ディビット・ヒュードン「ロンドンのような都市ではテロリズムの脅威が日常の生活の一部なのだと受け止める必要がある。そうすれば、私たちの生活は全く同じように続いていくだろう。」
・ロビン・ウェストン「今朝は少し不安で落ち着かなかったが私にとっては何も変わらない。」
・アンソニー・パーソンズ「2週間前に50数名が亡くなったことは悲劇的だが、毎日3百万人もの人々が地下鉄を使っているのだ。」
・アンジェラ・ジョンソン「無理やり私たちの生活様式を変えようとすることは許さない。」

■ 新聞の見出しを除いてはあたかも普通の一日
 テロの翌日である昨日、出勤のためロンドンの地下鉄に乗った人々はいつものように新聞を読んでいた。しかし、この新聞には地下鉄で実行されたテロの記事があった。昨日数千人が電車に乗って行き、ローズスタジアムで行われたアッシーズクリケット競技会で開催されたイギリス対オーストラリアの試合を観戦した。

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( 翻訳者:清水葉月 )
( 記事ID:506 )