司法権は選挙をめぐる問題に対して調査を行うべき シャルグ紙
2005年07月19日付 Sharq 紙

【ISNA】内務大臣は「選挙を前にして行われた一部の行為には、道徳的に問題があるというレベルを超えて、明白な犯罪行為も存在した。このような犯罪行為については、われわれはすでに報告済みであり、司法権にあっては透明性のある方法で厳正に対処することを望む」と表明した。

 ムーサヴィー・ラーリー内相はトルコ訪問を控え、選挙での不正行為についての記者団からの質問に答え、「以前大統領が問題提起し、私も強調したのは、投票前の数日間に大統領立候補者たちの支持者たちによる破壊行為、および一部の政治的出来事に関してであった。このことについては、選挙をめぐって道徳的に好ましくない行為があったとすでに指摘されている通りである。これらの行為の一部は、道徳的に問題があるという域をとうに越え、明白に犯罪行為といえるものであり、一部は組織ぐるみで行われたものであった」と述べた。

 内務大臣は、治安機関・警察がすでにその対処に当たっていると強調し、「候補者を誹謗するビラを準備、製造、および配布したグループはすでに特定され、政治行政上の観点から追及を受けている。現在、本件は司法機関に委ねられており、司法機関は透明性のある方法で、これら案件の調査に臨まれたい。我々もまた、司法機関による透明性のある、厳格な対応を期待している」と説明した。

 彼は選挙前の爆発事件についての質問に答えて、「その問題は情報省が調査しており、解決への糸口も見つかっている。本件は治安上の問題であり、情報省自身が調査し、問題の特定を行っているものである」と述べた。

 「闘う聖職者集団」の党員であるラーリー内相は、キャッルービー師がこの組織の事務局長から退いたことに関して答え、「『闘う聖職者集団』はイマーム・ホメイニーの時代からの組織であり、今でも自らに与えられた責務を全うしている。党員たちは、キャッルービー師に考え直してほしいという意見で一致した。私としても、彼が考えを改めた方がいいと思うし、新党に参加することは、同集団の事務局長にとどまることとなんら矛盾しないと思う」と表明した〔注:キャッルービー師は選挙後、「国民信頼党」という新党を立ち上げ、「闘う聖職者集団」からの離脱を表明したことを指す〕。また、彼はキャッルービー師の代役について、「まだ決まってはいない。今後、党員の総意によってはっきりするだろう」と述べた。

 同内相は、〔新大統領就任・新内閣組閣後の〕自らの今後の予定について、「我々は以前から文化事業を行ってきた。今後も同様の活動を続けていくつもりだ」と述べた。

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( 翻訳者:南龍太 )
( 記事ID:520 )