世界婦人デー暴力事件の6警官への処罰に、EUからお褒めの言葉(Milliyet紙)
2005年06月28日付 Milliyet 紙

EU諸国の大使らは、世界婦人デーで暴力事件を起こした警官6人が減給処分に、その上官3人が訓告処分となったことに満足の意を示した。

トルコは、ヨーロッパ側からの「改革が実行されていない」との批判に対し、世界婦人デーでデモ隊の参加者に暴行した警官を処罰することで返答した。EU諸国の駐土大使は、トルコ内務省が警官6人の減給に加え、事件で過失があったと認められた上官3人にも訓告処分を下したことに満足の意を示し、「(2004年)12月17日以降政府は初めて真摯な一歩を踏み出した」と評価した。

エルドアン首相が6月14日にEU諸国の駐土大使を招いて開いた食事会の席で、欧州委員会のハンス・ヨルグ・クレットシュマー議長は3月6日にイスタンブルでデモに参加した女性が殴打された事件について、捜査の結果が自分たちに知らされなかったことに不満を漏らした。

■先週、結果を報告

先週になって政府は、クレットシュマー議長をはじめとするEU委員会トルコ代表団に、詳細な捜査結果を報告した。全加盟国の大使にも渡された報告書で、謹慎中の警官6人に「3日分の給料カット」、その上官3人に「部下の監督が不十分」という理由で「訓告」処分が下されたことが明らかになった。
決定を評価したヨーロッパの外交官は、指導的な立場にある上官も処罰の対象に含まれたことに対し、「改革が実行されていることを示した初めての例だ」と述べた。

■内面的変革

EUの関係筋は、「過去に警察官の不祥事が立件されなかった例を知っている。特に管理職にある警察官の処罰は、今後このような暴行事件が起きるのを抑止する効果がある。12月17日以降、トルコが初めて本当の内面的改革の実行を示した」と述べた。

Tweet
シェア


現地の新聞はこちらから
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:栗林尚美 )
( 記事ID:337 )