エルドアン首相談話「EU・トルコ間の問題は宗教が原因」(Milliyet紙)
2005年06月29日付 Milliyet 紙
首相レジェプ・タイイプ・エルドアンは、EU憲法にキリスト教を明記するよう求められていることを指摘し、トルコとの一連の議論は宗教によるものであるとした。
昨夜遅くアバントに予定外の訪問をし、県のムフティーらと突然に会合を持ったエルドアン首相は「今日西洋世界はイスラームを、私たちを見て理解し対話するべきである。あなた方にもこの事柄で大きな責務がある」と述べた。
無知蒙昧からの解放の必要性を示したエルドアン首相は、道徳の堕落が進んでいることを指摘した。その中で宗教の啓発的な力をムフティーらが行使し、改革を行っていく必要性も示した。
■平和への呼びかけ
物質主義は、海水を飲むようなものだと例示したエルドアン首相は「海水を飲むとますますのどが渇くようになる。今日の人間は海水をのんでいるようなものだ。平和と寛容はとても必要である」と述べた。
トルコのEU加盟プロセスに関連してエルドアン首相は、次のようにも述べた。「最近の困難の背後には、EU憲法にキリスト教を明記することを望むような動きがある。私たちとの一連の議論の水面下でもこのことは作用している。もしEUがキリスト教クラブではないと主張するなら、トルコをEUに加盟させるはずだ。もしそうでないならこのことは言えないはずだ、誰もこれを信じることはない。」
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( 翻訳者:栗林尚美 )
( 記事ID:338 )