イスラム会議機構から北キプロスへ、孤立解除の呼びかけ(Milliyet紙)
2005年07月01日付 Milliyet 紙
イスラム会議機構(OIC)の外相たちは、世界に、北キプロスの孤立を解除するよう呼びかけた。さらに、OICメンバー諸国がこの方向で措置を講ずることになる決議がなされた。国連安全保障理事会とEU常任代表部会(訳注:EU理事会の常設機関)に同様の措置を取ることが合意された報告書が承認された。
アブドゥッラー・ギュル外相がトルコの代表として出席した、サヌアにおける3日間のOIC外相会議は、昨日結論に達した。機構の活動に以前は「団体」という立場で参加していた北キプロスは、この会議で初めて「キプロス・トルコ国」という名で参加した。トルコの提案によって決議された事項は次の通りである。
1.国際社会へ、トルコ系キプロス人の孤立が解除される呼びかけが再びなされた。
2.OICメンバー諸国が北キプロスとハイレベルな外交関係を樹立し、断絶状態を終えるために、特に交通、貿易、観光、文化とスポーツの分野における関係を確立することが望まれる。
3.メンバー諸国が、トルコ系キプロス人のためにとるすべての措置は、機構の事務局へ連絡されることが望まれる。
4.イスラーム開発銀行は、トルコ系キプロス人地区の開発に向けたプロジェクトを支援することに同意した。
5.ギリシャ系キプロス人地区の軍事化は、島と地域の平和と安定化への脅威となると評価されることが盛り込まれた。
また一方で、OICはイランの核プログラムを支持した。イランが国際原子力機関と協力し、平和利用の核プログラムを実行する権利があることを明言した決議が採択された。
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( 翻訳者:幸加木 文 )
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