ブルガリアで民族主義右翼が国会包囲、トルコ系議員の承認に抗議(Milliyet紙)
2005年07月27日付 Milliyet 紙

ブルガリアの極右集団が、信任投票の際に国会近くで抗議集会を開き、4名のトルコ系議員が入閣することに抗議した。デモ行進は教会から始まった。

 ブルガリアの選挙で勝利した社会主義者政党はメンバーの大多数がトルコ系で構成されている「権利と自由運動」と連立を組むが、これに対し極右集団ATAKA(攻撃)連合のメンバーは信任投票の際に国会近くで抗議集会を開いた。
 集会の参加者たちは、セルゲイ・スタニシェヴ首相のトルコ帽をかぶった似顔絵とブルガリアの地図の上にトルコの旗があるプラカードを携えていた。民族主義者が国会を占拠する危険性から、警察は議会周辺を包囲した。

■「イェニチェリのスタニシェヴ」
 6月25日の総選挙で最も驚くべきことに議会に20名の議員を送り込んだ新聞記者ヴォレン・シデロフの組織ATAKAは、政府の信任投票が行われた時間に議会を包囲しようとしていた。
 ブルガリアの様々な都市から来た、多くは年老いたブルガリア人からなる民族主義者たちは、早朝に国会から100メートルの距離にあるアレクサンドル・ネヴスキ教会のそばに集合した。彼らはブルガリアの国旗や、「売国奴を裁判にかけよ」、「早期選挙をせよ」、「ブルガリア人よブルガリアを救え」、「スタニシェヴはイェニチェリだ」、「トルコの属国化に反対」、「トルコ人による新たな奴隷化にNoを」と書かれたプラカードを持っていた。

■純血の内閣を!
 おおよそ3千人が参加した集会のために、警察は広域治安対策を講じ、デモ参加者の周囲を二重に包囲した。支持者たちを前に演説を行ったATAKAリーダーのシデロフは「トルコ語しか話されていない省もある。彼らはブルガリア人を『異教徒』と呼んでいる。こんなトルコ人の政府を我々は望んでいない。スタニシェヴはトルコ帽をかぶって「権利と自由運動」の党首アフメト・ドアンにへつらっている」と述べた。シデロフは、早期選挙の後に純血ブルガリア人内閣を組閣するよう提唱した。


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( 翻訳者:幸加木 文 )
( 記事ID:538 )