トルコ製ユーロ?(Hurriyet紙)
2005年08月18日付 Hurriyet 紙

新聞記者の友人であるヴァデット・イェネレルが出版しているドゥルム誌の2005年8月号で、とても興味深い写真と文章の記事があった。イェシム・デミルが取材した「トルコ製ユーロは誰が造った?」という見出しの記事だ。

CDアルバムのようなものをイメージしてもらいたい。表紙と中表紙には、オスマン朝の面影の残るトルコ帽を被り、ターバンを巻き、シャルヴァルを履いて手を差し出す物乞い、野良犬、後にはモスク。その上に書かれた月と星。表紙には「Turkish Euro Foundation(トルコユーロ基金)」と書いてある。

表紙をあけると、ボール紙に、銀、金、銅、ニッケルから造られた「トルコユーロ」が納められている。2ユーロ、1ユーロ、50セントなどがある。それぞれに、アタテュルクのおかしな絵が彫ってある。
このセットは27500個も製造され、中の貨幣とともに外国人を含めた様々な人々に送られている。まるで宝物のようだ。
セットの中のベージには、色々な情報が書かれているが、文字や文章は間違いだらけだ。たとえば:
「アタテュルクは11923年に共和国を建国した」
「1938年でこの世を去るまで総理大臣を努めた」
「金属製のコインには法法的な価値は無く・・・」
「アヤソフィア教会またはモスク(博物館になっていることも知らないらしい!)」
最後をこのように結んでいる。
「事実として、トルコはEUに加盟を望んでいる。多くのEU諸国もトルコが加盟国になることを望んでいる」

ドゥルム誌はこれらを全て文章にし、写真も一緒に掲載している。
そしてこの事件を「スキャンダルの最後のカーテン」として紹介している。

今われわれが考えるべきなのは:
トルコユーロ基金という名の組織は何者で、どこにあるのか?この金のコインをセットとして製造するような大きな経済力をどこから手に入れているのか?それともEUの資金が関わっているのだろうか?
間違いだらけのこのセットを、誰に、そしてどんな目的で送られたのだろうか?

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( 翻訳者:池田 慈 )
( 記事ID:703 )