トルコGPの舞台裏:F1レースを見ながらピクニック?(Milliyet紙)
2005年08月22日付 Milliyet 紙

トルコ全土、そして全世界が待ち望んだF1トルコ・グランプリが盛況のうちに開催されたが、交通面では大きな問題が発生した。レースが始まってもまだ中に入れず苦労している人たちがいる一方で、チケットのないトルコ人は「ベレシュテペ」と呼ばれるサーキットを見渡せる丘に陣取って、ピクニック気分でレースを楽しんだ。

■大渋滞にうんざり

F1ファンは早朝から出発し、その多くが公共交通機関ではなく自家用車で会場に向かったため交通量が更に増加した。イスタンブル公園に向かう高速道路では、早朝からレース開始時刻まで大渋滞が続いた。多くのファンは渋滞のせいでレースを見逃した。禁止されているにもかかわらず路肩に駐車した人もいたので、渋滞はレース開始前と終了後に一層激化した。

■5,000人がピクニック

サーキットからスタンド席の長さほど離れたところにある丘も見物客で埋め尽くされた。「ベレシュテペ」と名付けられた、部分的にサーキットを見渡せる丘から見物した人は5,000人を超えた。フェンスに囲まれたサーキットに入れなかった売り子たちもここでなんとか息を吹き返した。イスラム風スカーフをした女性も含め、市民は興味津々でレースを見物し、ピクニックも楽しんだ。丘にいた見物客のほとんどは、近くの村からやって来た人たちであった。

■安全対策

保安隊は、レース場周辺の広範な地域で警備体制を敷いた。混雑を良いことに窃盗をした5人と引ったくり容疑の3人を逮捕した。
サマンドゥラ、クルトゥキョイ、シェケルプナルの各入場口の通行は事前の決定通り朝9時から19時まで無料となった。イスタンブルの中心部からは5分おきにバスが運行した。
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相はウスキュダルの警察病院にあるヘリポートからヘリコプターで会場入りした。

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( 翻訳者:井上 さやか )
( 記事ID:727 )