喫煙撲滅国家委員会メンバー:「禁煙法案は例外なく実施される」 ハムシャフリー紙
2005年08月25日付 Hamshahri 紙

2005年8月25日付ハムシャフリー紙社会面

【イラン労働通信(ILNA)】喫煙撲滅国家委員会のメンバーであるハサン・アーゼリープール氏は「文化遺産庁は〈公共の場における喫煙禁止法案〉〔注:原文では「麻薬使用禁止法案」となっていたが、文脈から「喫煙」の誤植と判断した〕の一条項を、勝手に解釈してきた」と述べた。

 保健医療医学教育省の喫煙撲滅国家委員会のメンバーである同氏は、ILNAの記者に対して「この法案の条項の一つに少々曖昧な点があったために、文化遺産庁は自らに都合が良いようにそれを勝手に解釈している」と話した。

 同氏はさらに「〈公共の場における喫煙禁止案〉にはひとつの例外も存在せず、完全な形で実施される」と述べた。

 アーゼリープール氏によると、同法案の条項はどれ一つとして変更不可能であり、無条件で施行される予定との由である。彼は「文化遺産庁はこの問題について、マス・メディアを用いてヤジを飛ばし、理由もなく騒ぎ立てている」と指摘した。

 同氏はまた、医学大学に対して保健省が再度発出した通達について触れ、「この法案の欠陥が明らかとなった後、再度公共の場における喫煙を禁止する旨の通達が再度〔大学に対して〕発出された」と話した。

 さらに同氏は「〈公共の場における喫煙禁止法案〉では、伝統的レストランを含む全てのレストラン・食堂での喫煙を禁止とすることが提起されている」と述べた。

〔注:記事の文脈について正確な点は不明だが、おそらく以下のような背景があるものと思われる。文化遺産庁は正式には「文化遺産観光庁」であり、文化遺産の保護だけでなく、観光産業の育成をも促進している。文化遺産庁は観光産業の促進のために、いわゆる「伝統的レストラン」(内装をガージャール朝期らしくしたレストランのこと)につきものの水煙草を、〈公共の場における喫煙禁止法案〉の例外とすることを保健省に対して要求している可能性がある。この点をアーゼリープール氏は「例外はあり得ない」としてつっぱねているものと考えられる〕

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( 翻訳者:久野華代 )
( 記事ID:750 )