世界を攻撃したアダナ出身のハッカー(Milliyet紙)
2005年08月27日付 Milliyet 紙

 高卒のアッティラ・Eは、世界の大企業を襲った“ZOTOB”及び“MYTOB”ウイルスをばら撒いた“コンピューター侵入者”であることがわかった。アダナ出身の“ハッカー”を、FBIとトルコ警察が逮捕した。

 アメリカの多くの大企業のコンピューターシステムをロックする“ZOTOB”と “MYTOB”という名の電子ウイルスを作った2人のハッカー(コンピューター侵入者)のうち1人がトルコ人であることがわかった。アダナ在住で23歳の“ハッカー”アッティラ・E.は、トルコ警察、アメリカ連邦捜査局FBI、そしてモロッコ警察の一斉捜査で逮捕され、刑務所に送られた。
 2週間にわたり、ニューヨークタイムズ、ABC・CNNインターナショナル、ボーイングオーストラリア、ディズニーといった大企業や、サンフランシスコ航空も含む116の国に影響を及ぼしたZOTOB及びMYTOBという名のウイルスの発信元のひとつはトルコに現れた。

■マイクロソフトが届け出た
 2つの別々のコンピューターシステムにセキュリティ上の穴から侵入され、これらのウイルスに感染したと発表したマイクロソフト社は、FBIに届け出た。
 FBIの専門家は、仮想談話室(チャット)からインターネット環境内のシステムにウイルスを感染させた“Diablo”と“Coder”というニックネームを使用していた2人のハッカーに行き着いた。
 FBIは、コンピューター識別番号であるIP番号からたどって侵入者のうちの1人がモロッコ、もう1人がアダナ在住であることをつきとめ、この2カ国にチームを送った。一週間前に専用飛行機でトルコに入り、違法行為および集団犯罪取締委員会と会見したFBIの専門家は、情報をトルコ警察に提供した。
 委員会の高等技術犯罪課のコンピューター専門警察官は、2日前にアダナでZOTOBと名づけた捜査活動でアッティラ・Eを逮捕し、アンカラに連行した。もう1人の侵入者もモロッコで逮捕された。

■インターネットで学んだ
 アンカラで尋問を受けた高卒のアッティラ・Eは、ウイルス作成を最初インターネットカフェで学び、モロッコのハッカーともインターネットで知り合ったと述べた。
 Eは、モロッコのハッカーがプログラムしたウイルスをチャットルームからばら撒き、大企業の情報を閲覧したと話した。4年間大学浪人をし、去年の11月アンカラで発生した偽造クレジットカードシステム活動にも関わっていたことがわかっており、Eの銀行口座は捜査対象となった。 


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( 翻訳者:倉本 さをり )
( 記事ID:756 )