キャッルービー師はきちんと説明すべき:イスラーム連合党事務局長 シャルグ紙
2005年08月31日付 Sharq 紙

2005年8月31日付シャルグ紙2面

【イラン学生通信(ISNA)】イスラーム連合党事務局長のモハンマド・ナビー・ハビービー氏は、「政府週間とは政府関係者が国民に説明を行うためのもの」と述べた。イスラーム連合党事務局会議の終了後インタビューに応じた同氏は、キャッルービー師が衛星テレビ放送局を国外で立ち上げたいと述べていることについて質問されると、次のように答えた。「石化と反動はつねに革命を脅かしている。これらの危険性を否定するものは誰もいないであろう。しかし、帝国主義の、そして西洋に傾倒する党派によって生み出されたファシズムの危険性は、これまで多大なる害を革命に与えてきたのであり、就中革命の勝利から最初の2年間に起きた血みどろの諸事件はゆめゆめ忘れてはならない」。

 モハンマド・ナビー・ハビービー氏は、キャッルービー師を革命の闘士として評価した上で、世俗主義を喧伝し、政治からの宗教の分離を支持する者たちの危険性は、イマーム・ホメイニーがつねに警告し、同師のどの演説においても指摘されてきたものであり、その危険性はいまだ拭い去られてはいないということをキャッルービー師もよく承知しているはずだ、イスラーム革命を前後する時代に称賛すべき実績をあげた同師にあっては、〔衛星テレビ局の創設などにかかずらうのではなく〕自ら警告を発してこのきわめて重要かつ危険な問題に取り組むことが期待されているのだ、と述べた。さらに、もしキャッルービー師がテレビ局の番組作りを監督する立場に革命と体制に忠実な人物を起用しないようなことがあれば、望むと望まざるとに関わらず、同テレビ局から発信される内容は同師自身がその確立のために闘ってきた体制全体に対して決定的な害を及ぼすことになるだろう〔、と同氏は警告した〕。

 ハビービー氏は、同テレビ局立ち上げ責任者がBBCに対して、われわれにとっての《赤線》〔*踏み越えてはならない一線、許容範囲と決して侵してはならないタブーとの境界線のこと〕とは、キャッルービー師の思想そのものであり、イラン・イスラーム共和国が設定するそれではないと述べたことを指摘し、次のように述べた。「われわれの疑問は、キャッルービー師にとっての一線とは革命と体制にとっての《赤線》とどう違うというのか、ということである。まさかとは思うが、同師は、自らにとっての一線を革命の同士から切り離そうなどと考えているのか? そんなわけはない! キャッルービー師にあっては、あらゆる懐疑を払拭するためにも、きちんとした説明をしていただきたいと考えている。そうすることで、われわれはBBCのごとき疑わしき分子を通して、同師の立場を拝聴する必要もなくなるだろう」。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:774 )