「イスラーム中道穏健戦線」憲章草案が起草 ハムシャフリー紙
2005年07月30日付 Hamshahri 紙
2005年7月30日ハムシャフリー紙
【イラン学生通信(ISNA)】モハンマド・バーゲル・ノウバフト氏は「イスラーム中道穏健戦線」憲章の草案が起草されたと語った。
《中道発展党》の事務局長を務める同氏は、次のように付け加えた。「イランの多くの政治指導者たちや学識者たちが、社会の運営にとってもっとも適切な方法であるとして、中道穏健なアプローチに賛同の意を表し、ハーシェミー・ラフサンジャーニー師もこの中道穏健戦線の結成の必要性を強調され、さらには先月までに同戦線の基本規約が起草されるなど、これまでに類を見ないようなかたちで、物事が進展していった。そして今度は、中道発展党の特別作業部会が同戦線の憲章起草の任に当たった」。
同氏はイスラーム中道穏健戦線の第一草案が起草されたところであると述べた上で、「この憲章では、中道穏健主義者たちがそれにもとづいて行動するような、何らかの政治路線を規定することを目的としているわけではない。むしろそれは、穏健を旨とする、しかし同時に社会の中で一つのまとまりを形成しているわけではない全ての個々人や団体が、国民の意思にとって決定的な重要性を有する時期に、考えを共にし、協調し合い、最終的には協力し合うことで国を穏健な方向へと導くこと、このようなことを可能とするための枠組みを作ることが狙いなのである」。
大統領選挙の際、ラフサンジャーニー師の選挙本部でスポークスマンを務めたノウバフト氏は、「イスラーム中道穏健戦線の憲章は党規約とは異なるもの」とし、さらにイスラーム穏健中道戦線の結成の理念を活かすために、起草された憲章草案に対するラフサンジャーニー師の見解を聞いた上で、同戦線に関心を示すその他の諸団体や諸個人とも協力しつつ、同戦線の事務局を立ち上げる予定であると述べ、次のように続けた。「事務局の立ち上げ後は、起草案を検討する一方で、イスラーム穏健主義の理論的基礎を完成させるべく、同理念に関心を抱く人々と面談するなど、さまざまな方法を用いて、中道穏健とはそれぞれの領域においてどうあるべきかについて、社会の指導者たちの見解を収集したい。また、関心のあるあらゆる識者の見解を活用するために、論文の寄稿をよびかけ、それらを国民参加の会議の中で検討するなどして、このような重要な問題に対する一般世論の喚起を図りたいとも考えている」
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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:598 )