エルドアン首相、キプロス承認問題で仏大統領に落胆(Milliyet紙)
2005年08月05日付 Milliyet 紙
フランスのシラク大統領の、キプロス共和国を(政治的に)承認しない限り、EU加盟交渉は始まらないだろうという趣旨の言葉に落胆したエルドアン首相は、「彼は私に『これ(関税同盟へのサイン)は政治的承認ではない』と言っていた」と主張した。
エルドアン首相は、フランスから来た「キプロス共和国を承認しない限り、EU加盟交渉は始まらないだろう」という言葉に、「新たな条件を出してはいけない」と反発を示した。フランスのシラク大統領の言葉に落胆したと述べるエルドアン首相は、「12月17日に祝福の電話をかけてくれたときには、私に『これは政治的承認ではない』と言っていたのに」と話した。
イスタンブルへの帰途の前に記者陣の質問に答えたエルドアン首相は、ドビルパン首相を擁護するシラク大統領の「加盟国の1つを承認しない国と交渉を開始することは考えられない」という発言について考えを述べた。
10月3日の加盟交渉開始に関連して、トルコはいかなる新しい条件も考慮したり、話し合う用意がないことを表明したエルドアン首相は、次のように述べた。
■「加盟プロセスは加速するだろう」
「加盟交渉のプロセスに関する決定は、12月17日に下されており、これ以外の別の条件は受け入れられない。確かに我々がなすべきことは、新加盟の10カ国を含めた関税同盟の拡大であるかもしれないが、これをトルコは追加議定書(の承認)で実現した状態にある。フランスの首相やシラク大統領の発言には落胆したので、そのことも言っておこう。というのも12月17日の祝福の電話で(シラク大統領の)言った言葉は「これは政治的承認ではない。私も議長国に賛成だ」というものだったではないか。それなのに今は残念ながらその言葉に反した発言をしている。悲しいことだ」。
トルコは今後10月3日の加盟交渉開始に向けて準備すると述べたエルドアン首相は、9月1・2日に行われる予定の外相会談が加盟プロセスを加速させると考えているとも語った。
現地の新聞はこちらから
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:田辺朋子 )
( 記事ID:588 )