核問題と石油価格 シャルグ紙
2005年09月11日付 Sharq 紙

2005年9月11日付シャルグ紙2面

【イラン学生通信(ISNA)】ハサン・モラーディー氏は「OPECの生産余力を上げるためには、新たな精製所の建設や採掘、そしてパイプライン敷設が必要だ」と述べた。

 国会のエネルギー委員会の委員長を務める同氏は、OPECの原油生産量の増減に対するイランの政策に関連して、「イランはOPECでの主導的な国の一つであり、OPECの政策を維持・調整する立場にある。しかし、石油価格が想像もつかないほど異常な高騰を見せていることは、我々やOPECにとってもよいことではない。生産力を補う必要がある」と述べた。

 同氏はさらに、次のように説明する。「OPECの生産力には限界があり、石油価格を下げるほどの生産量を一度に上げることはできない。一部の国は石油価格の低下を望んでいるが、即座に生産量を増やして価格の低下を引き起こすというようなことは不可能だ。なぜなら生産余力は限られているからだ」。

 同氏はまた、〔国連安保理で〕イランに対する〔制裁〕決議が出された場合、石油価格にはどのような影響があるかとの質問に対して、「当然、石油価格は激しく高騰するだろう。いかなるものであれ、イランの核問題でゲームまがいのことをするようなことがあれば、1バレルあたり100ドルに達することもあるだろう。そうなれば、世界経済は麻痺することになる。これはアメリカやヨーロッパへの警告である」と答えた。

 アラーク選出の議員である同氏はまた次のように指摘した。「もしヨーロッパやアメリカが賢明であるならば、〔イランという〕火薬庫と危険な遊びをするようなことはせずに、和平的な形でイランの核問題を決着させようと努力をするだろう。ヨーロッパはそれ自身、イランが〔大量破壊兵器という〕禁じられた兵器を手に入れる意志はないということを知っているはずだ。にもかかわらず、ヨーロッパはイラクやアフガニスタンでの立場が弱いがために、〔イランでの〕自らの立場を守ろうとして、この緊張を維持しようとしているのだ!」。

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( 翻訳者:藤川淳 )
( 記事ID:858 )