パレスチナ支援はイランの基本政策:ハーシェミー・ラフサンジャーニー師 ハムシャフリー紙
2005年09月14日付 Hamshahri 紙

2005年9月14日ハムシャフリー紙政治面

【メフル通信】公益判別評議会議長のラフサンジャーニー師は、パレスチナ人民の独立を求める正統な闘争は、パレスチナ人の権利と正義に基づいた行いであるとした上で、「イラン・イスラーム共和国の基本政策は、パレスチナ国民の悲願成就のために彼らを政治的・精神的に支援することである」と述べた。
 
 ホッジャトルエスラーム〔*注〕・ハーシェミー・ラフサンジャーニー師は、パレスチナ・イスラーム・ジハード運動事務局長のラマダーン・アブドゥッラー氏との会談の中で、シオニズム体制の好戦的政策に言及し、「真の平和は、奪われし権利をパレスチナ国民が取り戻したときに、初めて実現するといえるだろう」と述べた。ラフサンジャーニー師はまた、イスラエル政権の脆弱さと、パレスチナ国民の不屈の精神が、イスラエルをガザから撤退に追いやったのだを述べ、「今回の撤退は、イスラエル政府が窮地から脱するために行われたものだが、他の占領地でも行われ得るものであろう」と語った。同師はまた、イスラーム世界に対して画策されている陰謀の数々に対して、イスラーム諸国は警戒する必要があると強調し、アメリカとシオニズム体制の謀略に対する団結維持を呼びかけた。
〔*注:イスラーム法学者に対する尊称の一つ。アーヤトッラーよりもワンランク下にあたる。ラフサンジャーニー師は、アーヤトッラーと呼ばれることも、ホッジャトルエスラームと呼ばれることもある〕

 ホッジャトルエスラーム・ラフサンジャーニー公益判別評議会議長は、パレスチナの抵抗とジハードこそが、パレスチナ人の権利実現のための唯一の方策であると述べた。この会談で、イスラーム・ジハード運動事務局長のラマダーン・アブドゥッラー氏も同様に、ガザにおけるパレスチナ人の勝利を、敵〔イスラエル〕に対して不屈の精神で挑み続けたことの成果であると語り、こう付け加えた。「ガザからの占領軍撤退は、決して戦闘の終結を意味しない。この抵抗と不屈は、他の占領地が解放され、パレスチナ人民の人権が実現されるときまで続くだろう」。同氏は、パレスチナ占領地の最近の状況について説明した上で、イラン・イスラーム共和国によるパレスチナ人民への人道支援に感謝の意を表明した。

 それとは別に、公益判別評議会議長はまた、パキスタン大使とも会談し、イラン・イスラーム共和国からパキスタン・インドへの天然ガス・パイプラインが、地域の経済発展と安全の強化に前向きな影響をもたらしていることに言及し、「イラン・イスラーム共和国は、このパイプラインを平和友好のパイプラインとみなしている」と付け加えた。同師はまた、原子力エネルギーの平和利用はイランの正統なる権利であり、イラン国民はこの権利の実現に断固たる意志で臨む旨強調した。その上で、「両国間に存在する障害を取り除き、原子力エネルギーの平和利用の分野でイラン・パキスタン両国が密接に協力することは、両国にとって前向きな影響をもたらす源となろう」と述べた。

 ホッジャトルエスラーム・ハーシェミー・ラフサンジャーニー師は、アフガニスタンとイラクの問題は、イスラーム世界の重要問題であるとし、「イランとパキスタンの親密な協力が、アフガニスタンと地域における安全と平和、安定の確立にとって非常に有効である」と付け加えた。この会談の中で、エクバール・アフマド・ハーン大使は、2国間関係が良好であることを述べ、「パキスタンはあらゆる分野で、イラン・イスラーム共和国との関係構築を望んでいる」と語った。

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( 翻訳者:柴田愛子 )
( 記事ID:868 )