高校生の男女観、恋愛観:職業高校で「女性の居場所は家庭」(Milliyet紙)
2005年09月15日付 Milliyet 紙

先日行われた高校生へのアンケートでは、職業高校で「女性が家の外で働くことを正しいと思わない」という項目に「完全に賛成する」と答えたのは22.1%で最も高かった。これに21.2%のイマーム・ハティプ高校が続く。

高校製の若者の文化的習慣の中では音楽鑑賞がもっとも重要な地位を占めている。読書や映画、芝居鑑賞などはそれよりも低い。公立、私立、アナドル高校それぞれの生徒達の文化的習慣はあまり違わない。これらのどの高校でも「音楽」「映画」「芝居」を「無くてはならない」の割合が最も高い。この三種の高校の間でもいくつかの違いがある。私立学校では「読書」を「無くてはならない」と答える率が他より低いことは、他との違いである。
職業高校とイマーム・ハティプ高校では、文化的習慣の面で他との違いがある。職業高校では音楽鑑賞ことが、イマーム・ハティプ高校では読書が「無くてはならない」とされる率が他の項目より高かった。職業高校では「映画」と「芝居」の率がイマームはティップ高校よりも高い。

■三人に一人は「別荘」で夏休みを過ごす

高校に通う若者の三人に一人は夏休みを別荘やリゾート地で過ごす。夏休みに故郷や村へ行く者は27.3%で別荘の次に多い。アンケートに参加した若者の半数以上が夏休みを街から出て田舎や、リゾート地や別荘で過ごしている。夏休みで街の外に出ないのは21.4%として3番目の数字だ。高校生の13%は夏休みに労働をしている。
私立高校の3人に2人は夏休みを別荘かリゾート地で過ごしており、60.7%でアナドル高校が追っている。公立高校の生徒では3人に1人だけが夏休みをそのように過ごしている。

■男女平等意識が最も高いのはアナドル高校

アンケートでは若者の女性へ対する態度を探るための5つの項目もあった。アナドル高校の47.6%、私立高校の39.6%、公立高校の37.2%が「女性の居場所は家庭である」という項目に「まったく賛成しない」と答えた。この質問に、職業訓練学校の39.1%が賛成し、イマーム・ハティプ高校の32.3%が「完全に賛成する」と答えた。
「女性が家の外で働くことを正しいと思わない」という項目に全く賛成しないと言う率はアナドル高校では62.3%に達し、私立と公立高校が後ろに続く。
職業高校では「女性が家の外で働くのを正しいと思わない」という項目に「完全に賛成する」と言うのは22.1%でもっとも高い。これに21.2%のイマーム・ハティプ高校が後に続く。
イマーム・ハティプ高校の大多数が「女性はスカーフを被るべきだ」という見解を支持している。イマーム・ハティプ高校の62%が「女性はスカーフを被るべきだ」という項目に「完全に賛成する」と答えている。他の項目で保守的な態度を示した職業訓練学校でこの項目に「完全に賛成する」と答えたのは22.4%だけであった。
アナドル高校で女性のスカーフを支持するのは5.9%で最も低かった。前述の項目で「平等主義者」的な姿勢だったアナドル高校は、ここでは私立、公立高校を追う立場だ。

■「女性は働く代わりに子供の世話をするべきである」
「子供のいる女性は、働く代わりに子供の面倒を見る方がよい」という項目にもっとも支持したのは45.5%のイマーム・ハティプ高校だった。職業高校35.5%がこの項目を支持している。アナドル高校は35.1%、公立高校が31.8%と私立高校の31.2%がこの項目に「まったく賛成しない」と答えている。
「女性は自分の意見を夫や他の人に言うべきではない」という項目には、アナドル高校の半分以上が「まったく賛成しない」と言う。この項目に公立と私立高校でも非常に低い支持を集めた。イマーム・ハティプ高校の半数近くがこの項目に「完全に賛成する」という答えをした。職業高校はこの項目でもイマーム・ハティプ高校を追いかけている。

■イマーム・ハティプ高校生の半数以上に恋人が
アンケートに参加した高校生の10人に7人は恋人がいることが明らかになった。職業高校、公立高校、私立高校で恋人がいる生徒の率が高いことが分かった。地域的つながりという面で似ている職業高校とイマーム・ハティプ高校は、恋人の有無ではかなりの違いが出た。職業高校で恋人がいる率は85.7%でもっとも高いが、イマーム・ハティプ高校では51.7%と最も低い。しかしそれでも、敬虔な家族が子供達に「宗教的教育」をほどこすために送っている宗教的保守層の代表であると思われているイマーム・ハティプ高校で、生徒の半数以上に恋人がいるということは興味深い。

■私立高校では性的経験少ない
アンケートの結果で、高校生の若者の19.3%つまり10人に2人が性的経験をしたことが示された。性的経験がある者の割合は、職業高校でもっとも高い。職業高校の10人に4人が性的経験があることが明らかになった。より社会経済的に低層または中低層出身の男子生徒ばかりの職業高校の生徒が、幼い年齢から何らかの形で労働をすることで「大人の世界」に入ってしまうことが指摘できる。これは彼らの社会文化的な態度に影響し、他の同年齢の子供と違わせている要因であると思われる。
社会経済的により中流、中上流層出身の生徒が通う私立高校では、性的経験のある者の割合が全体の平均と同じぐらいであった。アナドル高校と公立高校は私立高校より低いが、これらの高校では性的経験のある割合は全体平均より低い。イマーム・ハティプ高校では性的経験者の割合はもっとも低かった。

■公立と私立学校はより「平等主義」
下の表に示された5項目を見てみると、イマーム・ハティプとアナドル高校は、女性に対する態度の面で両極端にあることが理解できる。イマーム・ハティプ高校では女性に対して大多数が「保守的」で、アナドル高校はより「平等主義的」である。公立と私立高校では女性に対して態度の面からは互いに似ている。どちらの学校の生徒も、「平等主義」に近い。職業高校の生徒達は「保守的」により近い。しかし、職業高校ではイマーム・ハティプ高校よりもより「保守的」が少ないことも明らかになった。

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( 翻訳者:池田 慈 )
( 記事ID:873 )