アラブ連盟事務局長、加盟国にトルコのEU加盟支援を要請(Milliyet紙)
2005年09月15日付 Milliyet 紙

アラブ連盟(注1)のアムル・ムーサ事務局長は、(北アフリカ諸国など)地中海諸国はEU加盟問題でトルコをより一層支援する必要があると述べた。また、トルコのEU加盟論議は南・東地中海諸国間の文化的接近や文明に関わる問題であるとし、1995年に地中海諸国間の相互協力を促進する目的で発足した「バルセロナ・プロセス」(注2)に対しても、トルコをより積極的に支援するよう呼び掛けた。ロンドンで開かれたヨーロッパ-地中海ネットワーク会議で演説したムーサ氏は、「イスラム国家がEUに加わることについて、様々な警告や懸念が表明された。ヨーロッパで社会と宗教を分離させる動きがあることは大変遺憾だ」と語った。


(注1)1945年3月にアラブ諸国の独立と主権確立、政治や経済などの協力を目的として設立された。本部はカイロ。加盟国は21カ国とパレスチナ解放機構(PLO)(出典:http://www.toonippo.co.jp/news_hyakka/hyakka2005/0322_4.html)

(注2)1995年EUと北アフリカ地中海諸国11カ国(リビアを除く)とパレスチナとの外相会議で提唱された。北アフリカを中心としたアラブ・イスラム諸国とEUの対話及び協力を深めることを目的とする。「カイロ宣言」や「カイロ・プロセス」がアフリカ全体の対話・協力の枠組みであるのに対し、「バルセロナ・プロセス」は北アフリカ諸国を対象に自由貿易地域の構築、エネルギーの安定確保を図ろうという構想で、欧州・地中海パートナーシップ(バルセロナ・プロセス)という。(出典:http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/hyouka/kunibetu/gai/africa/sct_03_01_temp2.html)

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( 翻訳者:塚田 真裕 )
( 記事ID:871 )