米大統領、イラク大統領にPKK対策を要請(Milliyet紙)
2005年09月15日付 Milliyet 紙

アメリカのブッシュ大統領はエルドアン首相と会談した際、ホワイトハウスで前日に会ったイラクの指導者に「PKKに対して何か対策を講じて下さい」と伝えたことを明らかにした。

アメリカのジョージ・W・ブッシュ大統領は、イラクのジャラール・タラバーニー大統領と前日ホワイトハウスで行った会談の席でPKK問題について取り上げ、PKKのイラク側の組織に対して処置を講じるよう求めた。ブッシュ大統領は、タラバーニー大統領との間で行ったPKK問題での意見交換の内容を、昨晩ニューヨークで会談したレジェプ・タイイプ・エルドアン首相にも伝えた。

■PKK対策を講じよ
ブッシュ大統領は、国連サミットのためにニューヨークを訪れた150の国と政府の代表者を歓迎するためウォルドルフ・アストリア・ホテルで行ったレセプションで、エルドアン首相と会談した。
ブッシュ大統領は、腕を組んで話すエルドアン首相に対し、「今日タラバーニー大統領と話し合いました。PKK問題をトルコが憂慮していることや、PKKに対して何か対策を講じる必要があることを伝えました」と話した。
エルドアン首相は、タラバーニー・ブッシュ会談に同席したコンドリーザ・ライス国務長官との会談の際にもPKK問題を取り上げた。ライス長官もブッシュ大統領の話したことを繰り返した。
一方、エルドアン首相が「イラクでの状況はいかがですか」と尋ねると、ライス長官は「選挙までの4カ月間が非常に重要です」と話した。エルドアン首相も、「私たちもイラク情勢を注視しています。イラクを代表することができる国会の成立を望んでいます」と答えた。

■ロジテレビへの警告
レセプションでデンマークのアナス・フォー・ラスムセン首相とも会談したエルドアン首相は、同国から衛星を使って放送を行っている親PKKの「ロジテレビ」を話題に取り上げた。エルドアン首相は、ロジテレビが“テロ組織の放送機関”であると述べ、放送への不快感を伝えた。
ラスムセン首相が「ロジテレビを知りません」と言うと、エルドアン首相は「それなら一度見るべきです」といさめた。
またエルドアン首相がレセプションで同席した指導者の中にギリシャのコスタス・カラマンリス首相がいた。オランダのヤン・ペーター・バルケネンデ首相と一緒にいたカラマンリス首相に会ったエルドアン首相は、互いの手を宙で合わせて親しげに挨拶を交わした。
その後カラマンリス首相とサッカー・ワールドカップ予選でのトルコとギリシャのナショナルチームの状態について言葉を交わしたエルドアン首相は、カラマンリス首相に「10月3日とそれ以降もあなた方の支援の続くことを期待しています」と言い、EU加盟問題に言及した。カラマンリス首相も「支援を続けます」と語った。

■ムシャラフ大統領から感謝の言葉
パキスタンのパルヴェーズ・ムシャラフ大統領はエルドアン首相へ、イスタンブルでパキスタン・イスラエル会談が実現したことへの感謝の言葉を述べた。エルドアン首相も「必要があればいつでも力になります」と答えた。

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( 翻訳者:岩根 匡宏 )
( 記事ID:870 )