入院患者の回復みまもる家族は過酷な状況に(Milliyet紙)
2005年08月28日付 Milliyet 紙

アダナから遠く離れた街からやって来る患者たちが病院で治療を受けるなか、付き添いできた家族や親戚は、待っている時間を病院の庭につくった“キャンプ”で過ごしている。

黒海地方、南東アナトリア地方の医療の中心となっているアダナでは、病院の庭が診察室と同じく混雑している。遠方の街からやって来る患者たちが病院で治療を受けるなか、彼らに付き添ってきた家族や親戚の人々が、病院の庭にキャンプをつくり日々を過ごしている。
チュクロバ大学医学部付属バルジャル病院(ベッド数1000)と、厚生省下の教育研究病院(同600)の庭には、患者の近親者がピクニックをするかのようにキャンプをつくっていることが、別の健康問題を引き起こしている。

■自分の健康を危険にさらしている

特にシャンルウルファ、ディヤルバクル、マルディン、カフラマンマラシュ、ハタイといった街から治療を受けにやって来る患者の近親者は、薬、血液もしくは医療用具が必要になるかもしれないとの考えや親戚のよしみから何日も病院の庭で寝泊りをしており、自分自身の健康を危険にさらしている。
患者の回復を手助けするだけのためにやって来た人々がつくり出したこの光景は、一見ピクニックのように見えるけれども、現実に起こっている悲劇を眼前にさらけ出している。街の中心から遠いことからホテルに滞在することもできない人々の中には、こうした形で何か月もの間とどまっているために経済的にも大きな損失を被っている人もいる。

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( 翻訳者:倉本 さをり )
( 記事ID:760 )