アラブ首脳会議、ラマダーン月の後に開催へ(アル・ナハール紙)
2005年09月09日付 Al-Nahar 紙

■ アラブ首脳会議、ラマダーン月の後に開催
■ アラブ諸国外相、「イラクのアラブ性」を強調

2005年9月9日付アル・ナハール紙(レバノン)HP1面

【AFP、ロイター、AP】

 昨日カイロにおいてアラブ連盟閣僚級会議の定例会が開催され、開会式でアラブ諸国の外相は「イラクのアラブ性」を強調した。スーダンのムスタファー・ウスマーン・イスマーイール外相は、十分に準備するためエジプトが「ラマダーン月の後に」と提案した、アラブ首脳会議の臨時開催にアラブ諸国外相が合意したことを明らかにした。

 開催の辞の中でアムル・ムーサー事務局長は「イラク憲法が起草されたことは重要な一歩である」と述べ、またイラク憲法草案が「イラクのアイデンティティはアラブ的な、そしてイスラム的なアイデンティティであることを表している。それは、イラクの民族的な多様性を認識し、アラブ・アイデンティティという枠組みの中で全てのイラク人の権利を保全する必要があることを認めるものである。」と述べた。さらにムーサー事務局長は「イラクはアラブ連盟の設立メンバーかつ有力なメンバーであり、連盟憲章を遵守している。このこと自体、イラクとアラブ性を結びつける絆の証しだとみなされる」と述べた。

 イエメンのアブー・バクル・アル=クルビー外相は「イラクの統一と、安定と、アラブ性を保持し、またイラク人があくまで対話を続けて、皆がイラク新憲法の草案作成に参加することの必要性」について語った。またアル=クルビー外相は、イラクがアラブ連盟や国連その他の組織の設立メンバーであること、これらの組織に入る以前からイラクは基本的にアラブ・アイデンティティに拠ってたっているということを述べた。

 アラブ諸国外相はイラクに関して「バグダードに連盟支部を開設するとのアラブ連盟事務局長声明を歓迎」し、「この措置をできるだけ早い時期に実行に移すよう」呼びかけるとの決議を採択する予定である。また、決議は「イラクで起きているテロ攻撃」を非難し、イラクに対して債権を有するアラブ諸国には「パリ・クラブの決議に足並みを合わせて、債権を放棄もしくは軽減する」ことを促すものである。

 これに先立ち、憲法起草委員会メンバーであるバハー・アル=アアラジーはバグダードで、憲法草案におけるイラクのアイデンティティに関する条項の改正を発表した。その条項はアラブ連盟が反対したものであり、改正案においては「イラクはアラブ民族の一部である」と記載されることになった。
 また開会式ではモーリタニアのアフマド・ウィルド・スィーディー・アフマド外相も発言し、モーリタニアにおける民主化のための新体制の計画について詳細な報告を行った。

■ パレスチナ情勢

 パレスチナ情勢に関しては、エジプトの中東通信社が報じたところによると、アラブ諸国外相に提示された決議案は「ガザ地区からの撤退をヨルダン川西岸地区やエルサレムの占領強化に利用しようとするイスラエルの戦略的意図について警告する」ものであった。決議案の中では「イスラエルのガザ地区撤退計画はエルサレムを含むパレスチナ全土からの完全かつ包括的な撤退の道のりの第一歩であり、国際法上の決議に則った和平プロセスから切り離すことのできない一部である」と述べられている。また決議案は「治安や秩序を維持してパレスチナの地に法の支配を根付かせるために継続して行われているパレスチナ当局の努力を全面的に支援する」ことを確認し、「パレスチナ各派に対して、国民の一体性を保持し、カイロ宣言を遵守し、パレスチナ側の統一を維持するためにパレスチナ当局が払った努力を歓迎するよう」アピールするとともに、「この分野においてエジプトが果たした重要な役割」に言及している。

■ アラブ首脳会議

 アラブ諸国外相は本日終了する予定の会議において、エジプトの要請に基づきアラブ首脳会議の臨時開催に合意するとみられている。この件についてはスーダンのムスタファー・ウスマーン・イスマーイール外相が、十分に準備するためエジプトが「ラマダーン月の後に」と提案したアラブ臨時首脳会議の開催についてアラブ諸国外相が合意したことを明らかにした。またスーダン外相は「10月初めに首脳会議が開催されるとのメディアの報道は正しくない」と述べた。

 これに先立ってある外交筋は、首脳会議は10月2日と3日に紅海沿岸のシャルム・アル=シャイクで開かれると伝えていた。

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( 翻訳者:森本詩子 )
( 記事ID:888 )