「学校より農地へ」:収穫に動員される子どもたち(Radikal紙)
2006年10月11日付 Radikal 紙
一般に、トルコ南東部からチュクロヴァにやってきて、綿花を収穫し鍬で畑を耕す農業労働者の家族の子どもたちは、教育を受ける機会があったとしても畑から離れることができない。週末、子供たちは畑に連れていかれる。
国民教育省(MEB)と国際労働機関(ILO)は、児童労働を防ぐためにアダナにパイロットエリアを定め共同プロジェクトを開始した。このプロジェクトの一環として教育を受ける機会を得た子供たちは、小学校から離れてしまっていたために十分な教育を受けることができていない。カラタシュのイェミシュリ村の社会支援センターでプロジェクトを進める責任者、セリム・ジャンは次のように語った。「女児996人を含めた2,114人の児童に青空教室やテントの教室に継続的に通わせて教育を受けさせています。男児282人を含めた847人の児童に小学校に通い続けられるように制服、靴、かばん、文房具を支給しています。しかしこれらの児童の多くは平日や週末、未だに両親に畑に連れていかれ働かせられています。」
■3万人の児童が小学校に戻った
プロジェクトにより、シャンルウルファで農業労働者として働いていた3万人の児童は小学校に戻った。現在も家族と共に畑で働いている約5千人の児童はバイラム(宗教的祝祭日)後、小学校に戻ると見込まれる。
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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:3679 )