レバノンにトルコ人村 -オスマン時代に移住、現在も伝統守る(Yeni Safak紙)
2006年10月12日付 Yeni Safak 紙

 ベイルートのゲヴァシュラでは、3700人のトルコ系レバノン人が暮らしている。トルコ語を話す町の全住民は、オスマン帝国時代から残っている権利証書と通貨を所持している。

ベイルートの北東にある、トルコ系レバノン人たちが暮らすゲヴァシュラの住民は、トルコが関心を向けるのを期待している。3700人近いトルコ系レバノン人が暮らすこの町の住民は、皆トルコ語を話す。彼らは、オスマン帝国時代から残っている権利証書と通貨を持っている。トルコ系住民は約400年前にゲヴァシュラにやってきた。この町には現在、約380家族、3700人近くが暮らしている。

農業を営んでいるゲヴァシュラ住人は、アナトリアの地からここに来てから400年が過ぎているにもかかわらず、アナトリアの伝統をこの地でも生かそうと努力している。人間関係、結婚式、バザールでアナトリアの伝統を守っており、ゲヴァシュラはまるでアナトリアの町のように見える。住民は皆トルコ人であり、市長もトルコ人である。

この町の同朋たちはオスマン帝国時代から残っている権利証書を持っている。そうした家族のひとつがケマル・ユスフとその息子スレイマン・ユスフである。この地で400年暮らしてきたと述べるケマル・ユスフは、オスマン帝国時代から残っている権利証書を示して、彼らがこの地の本来の持ち主であると説明している。スレイマン・ユスフはといえば、スルタン・アブデュルハミトの時代に使われていたオスマン帝国の貨幣を見せている。

■トルコが関心を向けるのを期待している
住民は、トルコが関心を向けるのを期待している。この町から毎年3人の学生が奨学生としてトルコに送られている。住民はこの数が非常に少ないと指摘し、外務省がこの人数を最低でも10人に増やすことを望んでいる。また住民は、さらに上手にトルコ語を話せるようになるため、町にトルコ語を教える教室が作られるのを望んでいる。



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( 翻訳者:佐藤淳也 )
( 記事ID:3687 )