フランスロマン主義の巨匠ドラクロワの絵画「民衆を率いる自由の女神」が検閲(Radikal紙)
2006年10月20日付 Radikal 紙

国民教育省は、著名なフランス人画家ウジェーヌ・ドラクロワの作品で“胸元の開いた女性”が描かれた「民衆を率いる自由の女神」という名の絵画を教科書から削除した。フランス革命を描いた絵画のうちの一つとして知られる同作品は、2001年から5年間教科書に掲載されていた。
インクラップ(革命)出版は、「公民権と人権」第7学年向け教科書の5年の承認期間が満了したのをうけて、国民教育省教育委員会に再承認申請を出した。オクタイ・ウイグンにより編纂されたこの教科書は、掲載された“デコルテの見える女性”が理由で教育委員会調査委員会にて問題となった。教科書65ページのフランス革命について説明された章で、洋服の胸の部分が破れ、片手にフランス国旗、もう片方の手に銃を持った女性の絵が掲載されていた。

■承認は1年のみ有効

「教科書および教材に関する規則」に留意した上で、調査対象となった教科書が再承認を受けるためには、教育委員会から提示された規定を満たすことが条件とされた。調査委員会は最終レポートで、「65ページ、絵画35番の削除」を要求した。出版社は要求を受け入れ、問題となった絵画を教科書から削除した。その後、教育委員会へ承認申請を出した。
これを受けて調査委員会は問題の教科書に1年間の承認を与えた。「公民権と人権」教育の第7学年向け教科書プログラムが改正され、来年から新しいプログラムに従い作成された教科書を使用することが決定されていることから、出版社へ与えられた承認は1年のみ有効となった。

■政府の見解

教育者組合第2支部長オズギュル・ボズドアンは、同絵画が2001年から5年間にわたり教科書に掲載されたものの、「公正発展党の教育と芸術に関する見解」が理由で去年検閲されたと述べた。公正発展党の教科書と参考資料が、同党の世界観に合う水準のものになっていると主張するオズギュル・ボズドアン支部長は、「人権と自由の象徴となっている絵画が、そこに描かれた女性の胸が見えているという理由で削除されるのは認められない」と話した。




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( 翻訳者:倉本 さをり )
( 記事ID:3746 )